第5章:幽世と魔導師
閑話14「足掻き続けて」
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「な、今の炎は……」
その炎から感じられる霊力に奏たち霊術使いは驚く
フェイトたちも炎の規模に驚いていた。
「ッ……!?何、この熱気……!?」
「アリシアちゃん!」
「させない!!」
炎と共に熱気が放たれ、その熱気はアリシア達のところまで届く。
「くっ……!」
熱気に驚いたアリシアをフォローするようにユーノが助けに入る。
「ごめん……!」
「気にしないで!……今ので、奥の式姫が巻き込まれたみたい。劣勢が、何とかなるかも……!」
ユーノがそう言いながら、状況を分析する。
その霊術は、奇しくも司たちの助けになっていた。
奥にいた式姫は炎の熱気に巻き込まれたため、弱っていた。
中には装備している霊力で丈夫なはずの着物が燃え、そのまま消滅する式姫もいた。
「……優輝君の方で、一体何が……」
「ッ、娘、後ろだ!」
「ッ……!?」
だが、相手は自我と理性がない抜け殻のようなもの。
どれほどの被害が出たとしても、攻撃の手は緩まない。
そして、狙うのは弱っていた司。
悪路王が事前に気づいたが、弱っていては対処が間に合わない。
すぐに反応できない司は、せめてシュラインで攻撃を受け止めようとする。
ギィイイン!!
「させ、ねぇよ……!」
だが、その一撃は帝が飛ばした剣によって逸らされた。
「帝君!?傷は……!?」
「俺の特典を侮っちゃ困るぜ……“王の財宝”なんだ。一回斬られた程度の傷、すぐに治せる霊薬ぐらいあるぜ……!」
「まったく、恐ろしい効果ね。正直致命傷だと思っていたのだけど」
同じく霊薬を飲んで回復した織姫が帝の隣に立ってそういう。
「なのは……あの茶髪のおさげの子を頼む。俺達と違って、攻撃を受けていながら霊薬を飲んでいない」
「その上で動いているのね……わかったわ。ただし、貴方も無理しないように。傷は治せても瘴気の影響が残っているわ」
「なぁに、武器を飛ばすぐらいはできるさ」
なのはの回復を織姫に任せ、帝は武器を飛ばして援護する。
驚いていた面子もその援護射撃で我に返り、布陣を立て直す。
「後、少し……!」
そして、数が減った事で対処も容易となり、徐々に司達が優勢になっていく。
そのまま勝てると、そう思った時……。
「ッ……!?」
「結界が……?」
何かに吸い込まれていくように、結界が解除されていく。
その様子に、なのはやフェイトなどの霊力を扱わない面子は首を傾げる。
しかし、霊力が感知できる面子は、顔を引き攣らせた。
「あれ、は……!?」
「スターライトブレイカー……?」
見ただけでなのは
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