第5章:幽世と魔導師
閑話14「足掻き続けて」
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抜け、飛び抜けて力を持つ式姫の前に躍り出る。
霊術を扱わないフェイトですらも、その式姫から力を感じる。
奥にいる伊邪那美を含めた七人の式姫、その全員が“神話級”だ。
建御雷も“神話級”ではあったが、フェイトによって既に倒されている。
それでも、七人。一人一人が奏やなのはに匹敵する強さを持っている。
「……マーリン!」
〈言わなくてもわかるよ。だけど、タイミングがまだだ〉
「そう、ねっ!」
ギィイン!!
鈴の言葉にマーリンがそう返す。
その間にも刀を持った式姫が斬りかかり、鈴がそれを受け止める。
「ぉおっ!!」
ギィイン!!
「シッ!」
「そこよ!」
―――“弓技・螺旋”
そこへ悪路王が斬りかかり、怯んだ所で鈴が掌底。
吹き飛ばした所に澄姫が矢を放つ……が、それは他の式姫に防がれる。
―――“扇技・護法障壁”
「っつ……!耐えきれ、ない……!」
「アリシア!っ……!“チェーンバインド”!!」
三人の連携の間は、アリシアが障壁を張って司と共に牽制する。
しかし、障壁は式姫達の放つ矢によってすぐに罅が入る。
咄嗟にユーノがチェーンバインドを鞭のように振り回して矢を防ぐ事で立て直す。
〈ボクを振るって。技の名は“約束された勝利の剣”。ボクが聖剣の形をしているのは、この技を放つためでもある〉
「いつ放つのかは……私が選べって訳ね」
〈そうさ。すぐには放てない。その間にタイミングを見極めて〉
マーリンが聖剣に姿を変え、それを鈴が手に取る。
本来の聖剣ならば、鈴が手にした所で十全な力を発揮できない。
だが、デバイスに合わせられた今なら、放つ事が出来る。
〈十三拘束解除――円卓議決開始!〉
マーリンが放つための力を集束させる間も攻防は続く。
〈―――ケイ〉
「早い……!」
「っ、避けるのが精一杯ね……!」
時間稼ぎに“神話級”の式姫の所に行ったフェイトと奏。
しかし、時間稼ぎの戦いが出来ない程に、逃げの一手を選ばされていた。
辛うじて攻撃は躱し続けているが、当たるのも時間の問題だ。
〈―――べディヴィエール〉
「っ、ぁああああっ!!」
ギィイイイン!!
―――“刀奥義・一閃”
蓮の方では、澄姫による矢の援護をもらった事で、ついに天羽々斬を倒した。
だが、当然ながらそれで終わりではない。
「はぁ、はぁ……次です……!」
まだ、式姫は大量にいる。
一人を苦労して倒していては、体力が持たない。
〈
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