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黄金バット 第二十二話 黒バット日本アルプスの死闘
第三章
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 あまりにも激しい吹雪に撃つことが出来ません、銃はよく手入れして大切に包んで運んできたので使えるのですが。
「これでは撃てるか」
「吹雪から銃を守れても」
「黒バットに当たるかどうか」
「全くわからないぞ」
 こうした状況でした、ですが自衛隊の人達も知事さんの命懸けのいざとなればご自身が行くという決意を知っていたので。
 何とかしようと攻撃に入ることを決意しました、正確に攻撃を当てることはかなり難しかったですがそれでもでした。
 黒バットに攻撃を命中させてやっつけないと倒すことは出来ません、そのことがわかっているので。
 機械に頼らずとも自分達の腕で攻撃を当てようと決意しました、そしてでした。
 攻撃を当てようとするとです、そこでなのでした。
 戦闘機もヘリも狙撃兵の人達も攻撃に入ろうとしたその時に、何処からか高笑いが聞こえてきました。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
 吹雪の凄まじい唸り声すら突き破るその笑い声を聞いて自衛隊の人達はまさかと思いました。
「あの笑い声は!」
「まさか!」
 そう、そのまさかでした。
 黄金バットは吹雪の中にその煌めく姿を現わしていました、そして黒バットの前に両手を腰の横に置いてマントをたなびかせていました。 
 そのうえで、でした。右手を上に掲げるとそこからステッキが出てステッキを輝かせるとでした。
 これまで黒バットの周りでは一際激しく吹き荒れていた吹雪が消えてです、穏やかになりました。自衛隊の人達はそれを見てわかりました。
「そうか、黄金バットは俺達を助けてくれるんだ」
「俺達の攻撃を邪魔している黒バットの吹雪を消してくれた」
「それならだ」
「今だ!」
「攻撃開始!」
 戦闘機からもヘリからも狙撃兵からもでした。
 攻撃が一斉に放たれ黒バットに向かいました、黒バットはその攻撃を受けても生きていました。ですが。
 先程まで吹き荒れていた吹雪が消えてしまっていました、どうやら吹雪を出していた超能力を出せるだけの体力を今の攻撃で失ってしまったみたいです。
 それで黒バットは悔しそうにマントで身体を覆って姿を消しました、するとこれまで吹き荒れていた吹雪が嘘みたいに消えて日本アルプスの空は青空になっていました。
 その時にはもう黄金バットは何処かに消えていました、そうしてなのでした。
 自衛隊の人達も知事さんも長野県の人達もです、黄金バットに感謝しました。
「そうか、黄金バットが助けてくれたんだ」
「自衛隊の人達の攻撃を」
「そうして日本アルプスの吹雪を止めてくれたんだ」 
 このことがよくわかりました。
「今回も黄金バットに助けられたな」
「全くだ」
「黄金バットがいてこそだ」
「今回も助かったんだ」 
 攻撃を成功させた自衛隊の
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