機動戦士ガンダム
2115話
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有する戦闘機としては、他にソルプレッサというのもある。
だが、このソルプレッサはビーム兵器を持っているのだ。
それこそMSや戦闘機にビーム兵器を搭載するのにも困っている現状、そんな物を持ち込めば嫌でも注目を集めてしまう。
それに比べれば、F-32の武器はバルカンとミサイルのみ。
ジオン軍に怪しまれず、それでいて是非欲しいと思われる兵器という点ではこれが最良だろう。
「ただ、F-32を出すとなると、MIPの方も色々と千鶴を怪しむんじゃないか?」
「そうね。実物もマハルにあるシーマ艦隊だったかしら。そのパプア級に積み込んで持って来てるし」
「……実物を持って来たのか……」
設計図だけなのと、実物があるのとではその説得力は大きく違う。
少なくても、俺達はそれを設計して実際に作れるだけの技術力を持っていると、これ以上ない形で示しているのだから。
もっとも、F-32は正直なくなっても特に損害らしい損害はないので、特に問題はない。
設計データの類はあるので、シャドウミラーなら特に問題なく量産は出来る。
そうなると、MIP社にF-32を渡しても特に問題はない、か。
「それで、MIP社と会うのは明日だって話だったな?」
「言っておくけど、アクセル君は来ちゃ駄目よ? 今のアクセル君の外見だと、MIP社の人に侮られるし」
「なら、これでいいのか?」
千鶴の言葉に、軽く指を鳴らす。
次の瞬間、俺の全身が白炎に包まれ、やがて10代半ばの姿から20代の姿に変わる。
俺の記憶を見たせいか、この姿を知っていたのだろうセイラは特に驚く様子を見せなかったが、セイラと千鶴、ラル、ハモン以外の面々は全員が驚愕の視線を俺に向けていた。
「駄目よ。その姿はルナ・ジオンについてセイラが建国宣言をする時に必要になるでしょう?」
「……なら、こっちか?」
再び指を鳴らすと、次の瞬間には10歳くらいの姿へと姿を変えていた。
再度セイラと千鶴、ラル、ハモン以外の面々は驚きを露わにしている。
「あのね……MIP社の人と会うのよ? その相手が子供連れだとどう思う? ……めっ!」
千鶴のその言葉に、これ以上言っても無駄だと判断して再び10代半ばの姿になる。
いっそ混沌精霊の姿になってやろうかとも考えたのだが、そうなると間違いなくここが混乱の渦に巻き込まれるのは確実だった。
俺も意味もなくエデンを混乱させようとは思わないので、混沌精霊はやめておく。
「分かったよ。じゃあ俺はこっちに残っている。……ラル、何かやるべき事はあるか?」
「アクセル、今のは前にも見た……」
「ん? ああ、姿を変えるのか。俺にとってはそこまで難しい話じゃないぞ。シャドウミラーと取引のある世界には、年齢詐称薬ってマジック
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