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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第56話
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伝者の一人である”風の剣聖”アリオス・マクレインを厳しい表情で睨んだ。

「”クロスベル国防軍”といえば確か”クロスベル独立国”の時のクロスベルの軍の名称だったはずだが……」

「そ、それに”剣聖”という事はもしかしてその方は………」

「リィンやアネラスが修めている剣術の流派――――”八葉一刀流”の”皆伝者”なのかしら?」

「ええ、そうですわ。――――”風の剣聖”アリオス・マクレイン………かつては”クロスベルの守護神”と称えられ、レミフェリア公国で起こった国家を揺るがす程の大事件を解決した事からS級正遊撃士への昇格が何度も打診されていたA級正遊撃士でしたが、その裏ではディーター・クロイス元大統領―――いえ、イアン・グリムウッド弁護士の”同士”の一人としてクロスベル動乱の為の暗躍をし、更には”碧の大樹”でも”特務支援課”を阻み、”特務支援課”に敗北後逮捕されて拘置所に幽閉され、今は服役中のはずですわ。……恐らく実力はサラ様をも軽く上回るかと。」

「ええっ!?サ、サラ教官を軽く上回るって……!」

マキアスは戸惑いの表情でアリオスを見つめ、驚きの表情でアリオスを見つめるエマの言葉に続くように推測を口にしたセリーヌの推測にシャロンは頷いて答え、シャロンの推測を聞いたアリサは信じられない表情でアリオスを見つめた。



「フッ、罪を償い続けている俺と違い、今も実戦に身を置いているサラと比べれば、俺の方が遥かに劣ると思うがな。」

「ハハ………それよりもどうして拘置所で服役中のアリオスさんを俺達の助っ人にする事をヴァイスハイト陛下達は決められたのでしょうか?」

アリサの言葉に対して静かな笑みを浮かべて指摘したアリオスの言葉に苦笑したリィンはエルファティシアに事情を訊ねた。

「ヴァイスハイト達からもエレボニアの諜報関係者がクロスベルの領土に潜んでいる事で、その捜査や摘発の為に今はまさに文字通り”猫の手も借りたい”――――それこそ、実力がある犯罪者の手も借りたい状況だから、”黒の競売会”の時に戦ったマフィアの若頭と一緒にアリオスも一時的に釈放して私達の協力をさせているのよ。―――――クロスベルに貢献する事で”恩赦”としてそれぞれの”罪”に対する”減刑”をする事を条件にね。」

「そのような事情があってアリオスさんを………」

「”減刑”と引き換えに犯罪者相手に司法取引をして国家の事件解決の協力をさせるなんてめ、滅茶苦茶で非常識過ぎる……!」

「フフ、ですがかつてリベール王国にてクーデターを引き起こした”情報部”も結社の”福音計画”による”導力停止現象”が起こり、結社が王都(グランセル)を襲撃した際護送中の間援軍として駆けつけて救援した事と引き換えにクーデターの罪を許してもらい、釈放してもらったという前例
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