第56話
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エルフの女性――――ヴァイスの側妃の一人であり、かつて”特務支援課”に所属していた事もあるエルファティシア・ノウゲートが自己紹介をするとミハイル少佐とアリサは驚き、シャロンは静かな表情で呟いてエルファティシアを見つめ、セリーヌは目を細めてエルファティシアを見つめた。
「ま、この耳を見れば少なくても私が”人間”ではない事はわかるでしょうね。私はエルフ――――”ルーンエルフ族”よ。」
「自然や精霊と共に生きる伝承の存在である”森の民”――――”エルフ”……!それもエルフの中でも最高位のエルフ族である”ルーンエルフ族”だなんて………!?」
「フフ、それとエルファティシアさんはかつてエルフ族の国の一つ―――”エレン・ダ・メイル”という国の女王でもあったのですわよ?」
「ええっ!?じょ、”女王”!?」
「君達がかつて所属していた”特務支援課”とやらは僕達”旧Z組”も比べものにならないくらい、とんでもない人材が集まっていたんだな……」
「ハハ…………―――お久しぶりです、エルファティシアさ―――いえ、エルファティシア皇妃陛下。エルファティシア皇妃陛下がこちらにいらっしゃったのは、もしかしてヴァイスハイト陛下の指示で俺達の助太刀をしてくれる為に……?」
エルファティシアが自分の種族を答えるとエマは信じられない表情でエルファティシアを見つめ、セレーネの話を聞いたアリサは驚き、疲れた表情をしたマキアスに視線を向けられたリィンは苦笑した後エルファティシアに会釈をして訊ねた。
「以前のように”エルファティシアさん”でいいわよ。話を戻すけど、リィンの推測通り、ヴァイスに言われて貴方達に加勢する事になったわ。今回の敵の一人である”劫炎”とやらに対して優位に立てる力が私にあるとの事だからね。」
「えっと………エルファティシア皇妃陛下はエルフの中でも最高位の”ルーンエルフ族”ですから、魔術に長けている事は推測できますが、あの”劫炎”を相手にどのような優位な部分があるのでしょうか……?」
エルファティシアの説明が気になったエマは遠慮気味にエルファティシアに訊ね
「”神聖属性”――――つまり、亡霊や悪魔と言った”魔”の存在の弱点である”破邪”の魔術を最も得意としているわ。ま、治癒魔術や純粋属性の魔術も扱える上当然アーツの適性も高いから、後衛からの援護は大船に乗ったつもりでいていいわよ。」
「”破邪”の魔術………なるほどね。亡霊である”劫炎”にとって、亡霊――――”魔”の存在にとって弱点である”光”――――つまり”空属性”や”神聖属性”による攻撃が最も効果的でしょうね。」
「そうですわね……実際セティ様達に開発して頂いた”神聖属性”や”魔”の存在に対して最も威力を発揮するこの武装による”劫炎”に対しての攻撃も相
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