淫乱ピンクとちょっとだけ技術的なお話。
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ているとはいえ、敵の機銃やら砲弾の直撃をもらってもミンチにならない位には頑丈になるんだから、注射器やメス、針なんかの手術道具が通る訳がない。
「だからこそ、黎明期の艦娘適性持ちを艦娘にする改造手術の際には、僅かな傷も許されなかった。核玉が傷のある状態がデフォルトだと記憶してしまうからな、高速修復剤を使っても治らなくなる」
「うへぇ、何というか不便ですねぇ」
「生まれたての技術なんてのは、得てしてそんなモンさ。ここまで言えば、男が艦娘になれない理由も何となく分かるんじゃないか?」
「いえ、全く」
思わずずっこけそうになった。意外と鈍いなコイツ。
「まぁ、ぶっちゃけちまうと男が艦娘になれないか?という実験は割と最初期から行われていた」
「ほうほう」
「核玉が皮膚にでもいいから接触してれば良い訳だからな。最初は固定具を使って、胸部に固定する方式が採られた」
ウル〇ラマンのカラータイマーを想像してもらえれば解りやすいか?ちょうどあんな感じの見た目だったらしい。
「良いじゃないですか!わざわざ体内に埋め込む必要もないし」
「バッカお前、弱点剥き出しなんだぞ?その上から装甲貼り付けたとしたって、敵の砲撃喰らって核玉が損傷したらその時点で艦娘の力を喪失するんだ。そしたらどうなる?」
「艦娘の力が喪われたら……あっ」
そう、いきなり生身の人間に戻るんだ、背中の艤装の重みに耐えきれずに押し潰される。ヤワな人間の身体なんぞひとたまりもない。
「実際、実験中に核玉を破損して被験者の男性が死んだ事件もあったらしいしな」
「死因は?」
「艤装に潰されてミンチ」
「うへぇ……」
明石が若干青ざめる。まぁ、想像するだけでキツいわな。
「次に考えられたのは外科的に体内に核玉を埋め込む方式だ」
「あ、これは何となく失敗理由わかります。核玉を留置した時点で艦娘の身体に変化するから、開腹しても縫合できませんもんね」
「まぁ、そういう事だ」
ちなみにだが、今現在の核玉を留置する処置は開腹の必要性はない。どこに核玉を留置するかは……男性と女性の身体の構造の違いを考えれば何となく察する事は出来るだろう。『艦娘はほぼ妊娠しない』という理由もその辺が原因だ。
「……あれ?それなら核玉を飲み込めば艦娘と同じ身体能力を得られるんじゃ?」
「理論上は、可能だな」
「なら!」
「だが、今現在そんな方法は取られていない。それにはそれなりの理由があるからだ」
「そもそも、最初期の核玉って奴はデカかった。ちょうど野球のボール位の大きさだったらしい。明石お前、そんなモン飲み込めるか?」
俺がそう問うと明石はブンブンとクビを左右に振る
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