機動戦士ガンダム
2114話
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げに笑みを浮かべる。
「特にこのキャメロン姉妹は階級を見ても分かるように、相当に優秀だ。それも、軍人ではなく文官としてな。ルナ・ジオンが建国された暁には、政治家として腕を振るう事になるだろう」
絶賛するラルの言葉に、キャメロン姉妹は照れたのか薄らと頬を赤くする。
……妹の方はともかく、気の強そうな姉の方が照れて顔を赤くしているのは、何気に破壊力が高いな。
実際、ラル隊の面々もそんなルルーの様子に目を奪われている者が多い。
「こほん。そう言えばアクセル君。長ネギ……」
「あ、そう言えば他の重鎮の方はどうしたんだ? ダグラス・ローデンとアンリ・シュレッサーだったか」
何だか千鶴が不吉な事を言おうとしたのを念動力で察した俺は、無理矢理会話を進める事にする。
「そちらはまだだ。ダイクン派だというのは分かっているのだが、接点がな。ただ、ダグラス大佐には近いうちに連絡が取れそうだ。それで、そっちはどうだったのだ?」
ラルも千鶴がただ者ではないというのは分かっているのか、俺の言葉にあっさりと乗ってきた。
「取りあえず、黒い三連星は今回の作戦に参加していなかったから会えなかったけど、ゲラートには会えたからラルから預かった映像ディスクを渡してきたぞ。それと宇宙攻撃軍にいた、アナベル・ガトーって腕利きのパイロットと接触して、完全に引き込めた……って訳じゃないが、かなりこっち側に引き寄せる事が出来たと思う」
「アナベル・ガトー……少し聞いた事があるな。腕利きのパイロットとして有名だった人物だ」
俺の言葉に、ラルがそう呟く。
「だろうな。実際FS型を使っている俺に、ノーマルのザクで追いついてきたし。……もっとも、パーソナルカラーだったのを考えると、機体も相応にカスタマイズされていてもおかしくはなかったが」
というか、確実にカスタマイズされている筈だ。
「それにシーマ艦隊が受けた仕打ちの事について不満を抱いていたのを考えると、ジオン軍に対して疑念を抱いていたようだからな。……まぁ、ジオン軍がスペースノイドの為として行ったコロニー落としは正しいのかとか、色々と言ったのが理由だけど」
そう告げると、ラルやそれ以外にもジオン軍の面々が色々と思う所があるような表情を浮かべる。
特にラルは、自分が断ったせいでシーマ艦隊に汚れ仕事をさせる事になったという負い目があるので、思う所が大きいのだろう。
実際に初めてシーマ達と会った時にも、その辺が理由で揉めていたし。
だが、リリー・マルレーンに乗ってシーマ艦隊と行動を共にした経験から考えると、シーマやその部下達は、そこまでラル達を憎んでいる様子はない。
勿論コロニーに毒ガスを使った事に対して何の思いも抱いていない訳ではないが、より直接的に自分
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