機動戦士ガンダム
2114話
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そう言えば、以前ラルがダイクン派としてカーウィン家の名前を上げてたな。
「ラルが行かなくても大丈夫なのか?」
「それは問題ない。何度か儂も一緒に顔を出してるからな。今回はお互いに確認すべき事があるから、その為の交渉だ」
「それは交渉って言えるのか? いや、千鶴がこうして平気な顔をしているのを見れば、恐らく問題はないんだろうが」
ラルと千鶴。普通ならどっちを信じるのかと言われれば、大抵はラルの方を信じるだろう。
だが、俺の場合はラルよりも千鶴との付き合いが長いし、何より千鶴は俺にとって愛すべき女だ。
その交渉の実力もエザリアが保証するだけのものになっている以上、信じるなという方が無理だった。
「取りあえず、千鶴と凛の2人はルナ・ジオン建国の為にシャドウミラーの政治班としてやってきた……そういう認識でいいな?」
「ええ、それで問題ないわ。ちなみに、後からまだ何人かやってくる予定になってるわよ」
「……誰が来るのか、楽しみにしておくよ。それでそっちは?」
取りあえず千鶴との話が終わり、次に俺が視線を向けたのはセイラの側にいた2人の姉妹だろう女達。
「彼女達はキャメロン家の2人よ」
千鶴の言葉にキャメロン家という名前を思い出そうとするが、こちらはカーウィン家とは違って聞き覚えがない。
そんな俺の様子を見ていた女の内の片方がセイラの側から1歩前に出る。
「私はルルー・ベル・キャメロン大尉。……もっとも、この大尉という肩書きもそのうち意味がなくなりそうではあるがな。こちらは……」
「妹のメリル・キャメロンです。よろしく」
「ああ、俺はアクセル・アルマーだ。ここにいるって事は、もう大体の事情を知ってると思っていいんだな?」
「……うむ。異世界というのは、最初に聞いた時は何の詐欺かと思ったのだが、千鶴や凛の魔法を間近で見てしまうとな。それに、近いうちにホワイトスターだったか。そこに連れていって貰えるとも聞いている」
ルルーがそう言ってくる様子は、大尉という階級だけあってか、微妙に偉そうだ。
いや、これは階級云々の話ではなく、純粋に性格の問題か?
「その年齢で大尉となれば、優秀な人物ではあるんだろうから、よろしく頼む。そっちのメリルだったか。お前もな」
「あ、はい」
俺の言葉にそう返事をするメリルだったが、その態度には微妙に戸惑ったものがある。
あー……いやまぁ、今の俺は10代半ばの年齢だからな。
それを考えれば、そこまでそういう風になっても仕方がないか。
「俺がシーマ艦隊と行動を共にしている間に、随分と活発に動いていたみたいだな」
「ふんっ、当然だろう。姫様の為であれば、このラル、手間を惜しむような真似はせん」
俺の言葉にラルは少しだけ自慢
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