機動戦士ガンダム
2114話
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そこにいた人物を見て、思わず驚きの声を発する。
エデンの中には、ラルを始めとしてハモンやクランプ、それ以外のラル隊の面々の姿があった。これはいい。
セイラの近くには、20代程の美人と評してもいい2人がいる。
この2人は初めて見る顔で、若干年が離れているよう見えるが、よく似た顔立ちをしている事から、恐らく姉妹だと思われる。
年上の方がボリュームのある金髪で、眼鏡をしているがそれでも目つきに鋭さを隠しきれていおらず……目力があると言うのか? そんな女。
年下の方は顔立ちそのものは年上の方とよく似ているのだが、若干垂れ目気味な為か、どこかほんわかとした印象を受ける。……あくまでも見た目の印象だが。
そして、もう1人。
赤茶色の髪をした、母性を感じさせる女。
俺が驚きの声を上げたのは、その最後の女に見覚えがあった為だ。
「千鶴、お前一体どうしてここに? というか、よく来られたな」
そう、そこにいて俺を見ながら嬉しそうな笑みを浮かべているその女は、那波千鶴。
ネギま世界で得た俺の恋人の1人であると同時に、政治班の1人。
見た目はおっとり系なのだが、実際に交渉をする時には何気に強気の交渉をする人物。
……こうして考えてみると、シャドウミラーの政治班に守備的な交渉をする人物っていないな。
いや、エザリアとかはやろうと思えば出来るだろうが。
「ふふっ、シーマ艦隊の方に手を回して貰ったのよ」
「……シーマ艦隊? 俺がさっきまで一緒に行動してたけど?」
「あら、別に月からサイド3までやってくるだけなんだから、そこには本格的な軍艦は必要ないでしょ? それこそ、輸送艦とかそういうので十分だし」
なるほど。
千鶴がここにいる理由は分かったが、それでもある程度危ない橋を渡ったのは間違いない。
月……正確にはグラナダは、キシリア率いる突撃機動軍の本拠地なのだ。
ゲートを設置した場所からはかなりの距離があるとはいえ、見つかる危険というのは十分以上にある。
「それに……私だけじゃないわよ?」
満面の笑みを浮かべている千鶴の様子を見ると、何だか微妙に嫌な予感があるような、ないような……
「他に誰が来てる?」
「凛。ただ、今はちょっと交渉で出ているから、ここにはいないわ」
そんな千鶴の言葉に、周囲を見回す。
言われてみれば、ラル隊の面々の数が何人か少ない。
ラルに頼まれて何らかの用事で出掛けてるのかとばかり思ってたんだが、凛との用事で出掛けていたのか。
「何の交渉で出掛けているのか……ってのは、聞いてもいいのか?」
「カーウィン家との交渉よ」
カーウィン家と言われ、どこかで聞いた覚えのある家の名前だと最初は分からなかったが、ラルの顔を見て思い出す
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