第5話
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猫好きアピールが効いてるのか?
今日も、休み時間や下校前に俺の席付近へ集まって猫談義に勤しんでいる。
美少女(だと思われる)方々が集まってきて、蔵原の饒舌さも拍車がかかり、学びたい俺には絶好の教材になってくれてる。
だが3組のHRが終わり、彼女さんが向かえに来ると俺の特別授業は終了する。
彼女さんに何やかんや文句を言いながらも、イチャイチャ(彼女さんからの一方的なやつ)をしながら帰って行く。
羨ましいなぁ……
「ねぇ先生。蔵原の彼女……真田さんって、本当は男だって3組の友達から聞いたんだけど、本当?」
え、嘘!?
だ、だって……あんなに可愛いんだよ? 男とかあり得なくない!?
アメショの佐藤さんから、とんでもない情報を聞かされ驚く我々。
三毛猫先生も驚いてる様に見えるが……
「……って私も教頭先生や校長先生から聞いてるわ。手術とかは完全に終わってって、何処から如何見ても女の子にしか見えないらしいけど、本当は……」
マジかぁ……
だから女好きの蔵原が『彼女じゃ無い』と言うのか……
そう言えば始めて会った時に彼女さん(?)も『今はね……』と思わせぶりなことを言ってたのかぁ……
「良い。以前は性同一性障害に苦しんでたらしいの。でも今は家族や蔵原君のお陰で、苦しみから解放されたらしいから、無闇に今の情報を広げてはダメよ。真田さんだって幸せになる権利はあるんだからね!」
そ、そうか……そりゃそうだよね。
普通、完全に男だった時の事を知ってれば、あんなに抱き付かれたりしても邪険に扱ってしまうかもしれないけど、蔵原は困りながらも絶対に酷いことは言わないし、邪険にしたりはしてない。
女好きではあるが優しい奴なんだと知った。
でもあんだけ可愛ければ……
俺だったら……
う〜ん……やっぱり羨ましいぞ!
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