第二章
[8]前話
「おい、それはな」
「脇差の中でもだな」
「逸品中の逸品だぞ」
「何でもお礼ということでな」
「御前のご先祖様にくれたのかよ」
「俺はそう聞いている」
「また凄いのくれたな、そんなの渡してな」
それこそとだ、主人公は首を傾げさせつつアズマに応えた。
「そのお侍さん武器大丈夫だったのかよ」
「何でも他に長船や菊一文字も持っていたらしい」
「それでか」
「虎徹をくれてな」
名刀の中の名刀と呼ばれるこの脇差をというのだ。
「そして俺もだ」
「その虎徹を貰ってか」
「冒険を続けていた」
「最初は俺の剣も狙ってたんだな」
「皇室の失われた剣だと思ってな」
「俺の剣は岩に刺さったのを抜いたものだからな」
遥かな昔から岩に刺さっていて彼がそれを抜いてその時から彼の剣となっているのだ。
「違うからな」
「すまん、勘違いをしていた」
「わかったならいいさ、しかしその虎徹でか」
「俺は戦い続けていた」
「成程な、じゃあな」
「これでだな」
「お別れだな、それでな」
「また機会があればな」
「ああ、会ってな」
「こうしてな」
「話をしような」
「ではな」
アズマはここで笑顔になった、そうしてだった。
二人は握手をしてそのうえで別れた、二人はこの後再会することになった。その時主人公は以前旅を共にしていた何人かの仲間達とも一緒でありアズマは彼等共出会い共に旅をして戦うことになった。
脇差の秘密 完
2018・7・22
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