第二章
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「マリアナさんの秘密や過去はです」
「どうでもいいのね」
「はい、そうしたことは気にしないで下さい」
全くと言うのだった。
「本当に」
「そう言ってくれるのね」
「はい、じゃあお金のことをですね」
「書類で処理していくから」
「わかりました」
こちらもしなくてはならなかった、後で役所に報告したりしないといけないからだ。それで二人でそうした仕事もした。
マリアナはルティオを助手にして仕事を続けていった、その中で彼はある時遂に決意をした、それで自宅てルティオと一緒に夕食彼が作ったそれを食べている時に彼の秘密のことを話した。
「実は私女の子じゃないの」
「えっ、そうなんですか」
「この外見とファッションだけれど」
それでもというのだ。
「もう大人の男でずっとお屋敷に閉じ込められて勉強ばかりさせられていたの」
「そうだったんですか」
「ええ、探偵になる前はね」
「成程」
「それが私の秘密だけれど」
「そうですか、わかりました」
ルティオは素っ気なく返した。
「それでそのことは誰にもですね」
「内緒だけれどね」
「わかりました、誰にも言いません」
「それだけなのね」
「それだけといいますか」
「それだけ?」
「前にお話した通り僕はルティオさんのお心が好きなんです」
彼女のそれこそがというのだ。
「ですから」
「私の秘密はなの」
「本当にそれでいいかなって」
「それだけなの」
「はい、それで終わりです」
「そうなのね」
「だって男の人で昔色々あっても」
それでもというのだ。
「マリアナさんはマリアナさんですよね」
「そう言われたら」
「だったら問題ないですよ」
にこりと笑ってだ、ルティオはマリアナに答えた。
「それで?ってことですよ」
「ルティオ君にとってはそうなのね」
「マリアナさんが男の人でも過去があっても」
それでもというのだ。
「マリアナさんは僕の太陽のままですから」
「私の心がそうだからなのね」
「そうです、何も変わらないですよ」
「有り難う、そう言ってくれて」
マリアナはルティオのその言葉に笑顔で応えた。
「私も助かったわ」
「そうですか」
「何か私もね」
ここでだ、マリアナは思った。それで言うのだった。
「ルティオ君が太陽なのね」
「僕もですか」
「私を照らしてくれるね」
「僕は月と思っていましたけれど」
「それでもよ。私にとってはね」
「太陽なんですね」
「そう思ったわ、じゃあこれからもね」
ここりとしてだ、マリアナはルティオに話した。
「宜しくね」
「はい、こちらこそ」
「お互いに太陽として月として」
「やっていきますね」
「そうしていきましょう」
二人で仲良く話してだ、そしてだった。
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