暁 〜小説投稿サイト〜
拝啓デスゲームの世界からーー私達は楽しんでますーー
迷宮区にて
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ズランは、それを認めない。スズランは
「よし、全員殺すお?」
どす黒い真っ黒な笑顔でそういった。片手には彼女の武器である大剣が握られており、いつでも鞘から抜ける状態である。
「「「すいませんでしたぁぁぁぁ!!」」」
綺麗な土下座が、スズランの前に並ぶ。3人ともこの言葉が、冗談などではなく本気であるのは知っている。スズランの辞書に、“仲間思い”という文字は載っていない。
言葉を聞いたスズランは鞘から手を離した。ふぅ〜と3人揃って溜息をつく。しかし、お忘れだろうがここはモンスターが普通にリポップするフィールドである。つまり
「グルルルゥ……」
モンスターがリポップしたのだ。しかも大量に。いくら迷宮区とはいえ多すぎる量であった。ポーションでHPなどは全回復してるとはいえ、危険な事には変わりない……のだが、空気はコメディ漫画のように軽い。彼女は自分達の剣の腕に自信があるのか、汗ひとつかいていない。
「ちょ!ヤバイって!私、人間なんだよ!?スズランと違って!!……この量どうすんのさ!」
「うわぁ……面倒くせ」
「普通の人やったら逃げようってなるんやけどなぁ……」
「ヒャッホーイ!!全員殺る!」
「「「いってらー」」」
スズランが嬉々としてモンスターの群れに特攻するが、誰1人として心配しない。スズランは100回以上モンスターの群れに特攻し、無事生還しているからだ。ある意味信用されている。
その証拠に、ほどなくして大剣でやられたらしいモンスターが次々と飛んでくる。
3人は、そのままモンスターを全てスズランにまかせ、レジャーシートをひき、持ってきたひのき特性サンドイッチを食べたい気分になったが、モンスター達がそれを許してくれない。スズランが特攻しているとは言え、モンスターの量はバグかと思われるほどに多いからだ。
正面のモンスターは、スズランが蹂躙しているが左右のモンスターはピンピンしている。お腹を空かせた肉食獣のように、モンスター達は他の3人にも襲いかかったが
次の瞬間、モンスターは消滅した。
変化があったのは、片手剣を持った右手を少し上げている狐火。状況から察するに、狐火が片手剣でモンスターを斬り殺したとしか推察できない。しかし、狐火がモンスターを殺した事が合図のように、ひのきもスリーピもモンスターの群れに飛び出し、戦闘を開始した。モンスターの残りの数が4割を切った頃、スリーピがふと思い出したように言う。
「……これってさぁ〜噂のモンスターキルってヤツかかなぁ?」
「誰か、恨まれるような事したんか?」
「される覚えは…………ありすぎて誰かわからん」
ひのき・狐火が答える。彼女達は、売られた喧嘩を片っ端からかっている。1番多いのは、問題
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