暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2113話
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当に嬉しそうに笑っている顔を扇子で隠すシーマ。
 それで大体の事情は理解出来た。
 俺達にグラナダに戻ってこられると困ると、そういう事なのだろう。
 出来れば一度、直接自分の目でグラナダを見てみたかったんだけどな。
 現在のジオンが有する最重要拠点の1つにして、ルナ・ジオンの建国宣言が終わった翌日には俺がニーズヘッグだけで攻め入る都市、それがグラナダだ。

「まぁ、でも……あたし達にとっては、その方がいいだろう? ラルと連絡も取りやすいし」

 そう告げるシーマの言葉に、俺は頷きを返す。
 実際、その方が色々と便利なのは間違いないのだ。
 俺達がこうして動いている間に、ラルもまた色々と動いている筈なのだから。

「そう言えば、今更……本当に今更の話だけど、地球降下作戦って成功したんだよな?」

 慣れないザクでの戦闘、しかも初の実戦であれだけの敵との戦いという事もあり、地球降下部隊の方にはあまり意識を集中していなかった。
 ガトーが近くにいた、というのも影響はしてるだろうが。

「ああ、問題ない。ただ、あたし達の場所はともかく、他の場所からはある程度抜かれたらしくて、全く被害が出なかったとはいかなかったみたいだけどね」
「……闇夜のフェンリル隊は?」
「そっちは真っ先に降下していったよ。こっちに流れてくる通信から考えると、かなり活躍しているらしい」

 シーマの言葉に、ゲラート、ニッキ、シャルロッテという顔を知っている面々を思い出す。
 ルナ・ジオンを建国する際にも、こちらに協力してくれる有能な部隊は、多ければ多い程にいい。
 そういう意味では、闇夜のフェンリル隊には出来るだけ被害がないといいんだが。
 もっとも、一番始めに地球に向かって降下していったのを考えると、被害が出ないようにと考えるのは甘いかもしれないが。

「無事に地球に降下したのなら、何よりだ。後は、ゲラート率いる闇夜のフェンリル隊を信じるしかないだろうな」

 ラルの親友なのだから、間の抜けた事はしないだろうと信じておく。

「で、俺達はここから出るって話だったけど……地球上空の警戒はしなくてもいいのか? 北米での戦いはまだ始まったばかりなんだろ?」
「アクセルの気持ちも分けるけど、その辺はきちんと担当する者がいるから心配はいらないらしいね。……もっとも、今回の戦いでも連邦軍は大きな被害を受けた。どれくらいの戦力がルナツーに残っているのかは分からないけど、もう潤沢に戦力が残っているなんて事はない筈だよ。それこそ、下手をすればルナツーの防衛もままらない程……というのは、少し大袈裟かもしれないけどね」
「そこまでダメージを受けたのか?」
「あのね……」

 俺の言葉に、シーマだけではなく他のブリッジにいた面々までもが、どこか呆れ
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