第2話 王二人
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
を傾げるステフや、伝言をしれっと口にした老執事には分かっていないのだろう。少年が口にした、『アルテマウェポン』という言葉の意味が。
「白、行くぞ。…『 』じゃなきゃ勝てない」
空の顔は、どこまでも真剣そのもの。だがそれも当然と言えるだろう────何故なら。
アルテマウェポン────それは元の世界の単語。
それを知る少年は、『 』と同じ異世界人。
加えて、異世界人がディスボードに来る方法など一つしか無い。
それらが示す事実────それは。
唯一神を倒したゲーマーが攻め入って来た────と言う事実に他ならない。
特に、少年がアルテマウェポン────ゲーマーには馴染み深い単語を選んだことからもその意図は明白だ。
要求する事がなんであれ────まずはゲームをさせやがれ、と。少年は一言で、その意図までを伝えたのだ。
そのような頭脳を持った、少なくとも侮るなど出来ない相手の出現────その事態に、彼ら兄妹は隠しようのない笑顔を浮かべていた。
「目的はなんだ…?最悪の場合、ゲームを蹴るかもな」
「そんな気…無い、くせに」
空の冗談めかしたセリフに、白が半眼で答える。こんな予想外のゲーマーの出現────乱入者にワクワクしなければ嘘だろう?
一体どんな奴なんだ!?と、二人は期待に胸を膨らませ。
────接客室の扉を、勢い良く開いた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ