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ノーゲーム・ノーライフ・ディファレンシア
第2話 王二人
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を傾げるステフや、伝言をしれっと口にした老執事には分かっていないのだろう。少年が口にした、『アルテマウェポン』という言葉の意味が。



「白、行くぞ。…『  』じゃなきゃ勝てない」



空の顔は、どこまでも真剣そのもの。だがそれも当然と言えるだろう────何故なら。

アルテマウェポン────それは元の世界の単語。
それを知る少年は、『  』と同じ異世界人。
加えて、異世界人がディスボードに来る方法など一つしか無い。
それらが示す事実────それは。


唯一神を倒したゲーマーが攻め入って来た────と言う事実に他ならない。
特に、少年がアルテマウェポン────ゲーマーには馴染み深い単語を選んだことからもその意図は明白だ。
要求する事がなんであれ────()()()()()()()()()()()()、と。少年は一言で、その意図までを伝えたのだ。
そのような頭脳を持った、少なくとも侮るなど出来ない相手の出現────その事態に、彼ら兄妹(くうはく)は隠しようのない()()()()()()()()()

「目的はなんだ…?最悪の場合、ゲームを蹴るかもな」
「そんな気…無い、くせに」

空の冗談めかしたセリフに、白が半眼で答える。こんな予想外のゲーマーの出現────乱入者にワクワクしなければ嘘だろう?
一体どんな奴なんだ!?と、二人は期待に胸を膨らませ。


────接客室の扉を、勢い良く開いた。
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