15・アザゼル 登場
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とは、知らなかったのだ。
ほんの少しまでは、また気まぐれで居なくなったのかと思っていた。
「あぁ、それは、雷の巫女さんに頼まれたからだよ、一誠」
黒歌は、一誠を見て微笑んだ。
「え?朱乃さんに?」
一誠は、黒歌か朱乃の方に目を向けた。
「私もリアスも、本校の生徒の事だから、公には、動けないのよ、一誠君。
だから、気になる点を黒歌さんに依頼したのよ」
朱乃は、にっこり微笑んで一誠に答えた。
「まぁ、そういう事だニャン。それに、堕天使の総督殿と目的は同じだったから、一緒に行動してたって訳」
「そういう事だ」
黒歌に続いて、アザゼルも答えた。
「それで、黒歌さん、何かわかりましたの?」
朱乃は、いつもの如く、にこやかに黒歌に問いかけた。
「あ、あぁ、朱さんから、聞いた呪文のような言葉のことだったよね?」
黒歌は、頬を赤らめて答えた。
どうも、黒歌にとって、朱乃が苦手というか憧れに近い存在で、朱乃の前では頬が赤くなってしまうのだった。
「ええ、私の推測が当たっていたとするなら、あれは真言」
「その通りだよ、朱さん」
朱乃の推察に黒歌は頷いた。
「でも、どうして、黒歌さんにあの呪文の事を?」
アーシアが、黒歌に尋ねた。
「私は、仙術や妖術に精通しているからだと思うよ」
黒歌はアーシアに答えた。
「確かに仙術と真言は似ているからね。とはいえ、真言は、もともと空海が、大陸から持ち出し、日本に広めた宗教だから、流れが一緒なのさ」
黒歌は、アーシアの答えに続けて言った。
「そして、俺は、ある男の事を調べていた」
続けて、アザゼルが話し始めた。
「え?ある男って?」
一誠は、その真言とアザゼルが言った男の関係が分からなかった。
「ええ、その男は、私達にも関係していた。だから、先生と一緒に行動したって訳」
黒歌は、一誠にウインクをした。
「で、その男ってなんなの?」
リアスは、なかなか本話が進まない事に苛立ってきていた。
「その、男は、カオスブリゲートに一時期身を置いていたらしい」
アザゼルは、リアスを落ち着かせるようにゆっくりとした口調で話した。
「その男は、鳳凰と名乗っていたわ。坊主らしからぬいでたちで。でも、かなり強かったよ。偵察に来ていた堕天使達を一瞬にして皆殺しにしたわ」
黒歌は、アザゼルに続いて言った。
「黒歌の話を聞いて俺は、ぞっとしたよ。なぜなら、その部隊は、バラキエルの強者達で構成していたからな」
「ええ、たぶん、鳳凰と名乗った男は、バァリと同等。いや、それ以上の強さかもしれない」
アゼゼルと黒歌は、嫌な予感を感じつつ、言った。
「そ、そんな。バァリ以上の奴がいたなんて知らなかったです」
一誠の顔は、青ざめていた。なぜなら、バァリを抑える
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