暁 〜小説投稿サイト〜
銀河魔女伝説シリーズの外伝や各種設定
第一話 ガイエスブルグの別れ
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

キルヒアイスが幽霊でラインハルトを見守りながら、何れ転生します。
********************************************
第一話 ガイエスブルグの別れ

帝国暦488年9月6日

■ガイエスブルグ要塞 謁見の間  ジークフリード・キルヒアイス

アンスバッハ准将がハンドキャノンをラインハルト様に向けた!
アンネローゼ様今こそ約束を守ります。

「ラインハルト様!!!」

無我夢中でアンスバッハに躍りかかりハンドキャノンの方向を反らせた。

私の胸で光が輝きながら、アンスバッハを倒した何故か意識が混沌としてくる。
ラインハルト様はご無事だろうか。

ミッターマイヤーが傷口を押さえてくれるのが判る。
「医者だ!医者を呼べ!」
ミッターマイヤー提督、もう遅いですよ、私の体は私が一番よく判るものですから。

「もう・・・・・・おそい」

「ブラウンシュバイク公、お許しください、この無能・・・・・・・・・」
アンスバッハが何か言っているが、良く聞こえないな。


「キルヒアイス・・・・・・・」
「ラインハルトさま・・・・・・ご無事で」
ラインハルト様の姿ももう見えなくなりつつあるな、此が死というものなのか。

今後ラインハルト様と一緒に歩めなくなるのだな・・・・・・・・
生命がつきる前に、言っておかなければならない事があるのだ!

「もう、私はラインハルトさまのお役にたてそうにありません・・・・・・お許しください」
「ばか!なにを言う」

ラインハルト様そんな弱々しい声では怒鳴ったことにはなりませんよ。
まるで幼児のようですよ・・・・・。

「もうすぐ医者が来る。こんな傷、直ぐに治る。治ったら、姉上の所へ勝利の報告に行こう。な、そうしよう」
「ラインハルトさま・・・・・」

「医者が来るまで喋るな」
「宇宙を手にお入れ下さい」
「・・・・ああ」

「それと、アンネローゼさまにお伝え下さい。ジークは昔の誓いを守ったと・・・」
「いやだ」
「俺はそんな事は伝えない。お前の口から伝えるんだ。お前自身で。俺は伝えたりしないぞ、いいか、一緒に姉上の所へ行くんだ」

ラインハルト様、お願いしますよ、私は・・・・アンネローゼ様お慕い致しておりました・・・一度ならずともアンネローゼ様との生活を夢見ましたが・・・・お別れです・・・・・・願わくばアンネローゼ様が末永くご壮健であられることを・・・・・・・嫌だ死にたくない!!・・・・・・・・・・アンネローゼ様・・・アンネローゼ様・・・・アンネローゼ様!!!!!

私の意識は暗闇に永遠に落ちていったのである。

こうして私の人生は僅か21年の生涯を終えたのだった。


しかし気がつくと私の
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ