第一話 ガイエスブルグの別れ
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守りたくなってしまったな。
そんな嬉しい気分も吹っ飛ぶ事件が起こるとは!
そうか。リヒテンラーデ公を倒したのか。まあ仕方があるまい、向こうも同じ事を考えていたのだろうからな。しかし・・・・・10歳以上の男子を全員処刑とは・・・・・・・ラインハルト様貴方はヴェスターランドの事といい、冷酷なりすぎではないのですか?
貴方が尤も嫌っている、ルドルフと此では変わらないのでは無いのですか?
オーベルシュタインの献策を取り入れれば取れ入れる程、貴方自身の神経が削られるのですよ。そうしてできあがるのが、冷酷冷徹な独裁者ではないのですか?
些か、守る気が失せてきた気がするのは仕方が無いのでしょうか?
アンネローゼ様とのお約束を途中で投げ出したくなってきました。
しかし、いつまでこの世に居られるか判りませんが、アンネローゼ様とのお約束がある以上は、ラインハルト様を見守る事にします。
あー、言った側から、ロイエンタール提督に反乱するなら反乱しろなどと挑発するとは・・・・・・・・アンネローゼ様、自信が無くなってきました・・・・・。
オーディンへ帰還ですね、バルバロッサはベルゲングリューンとビューローに任せれば良いでしょうから、私はブリュンヒルトヘ乗りましょう。
帝国暦488年10月
■オーディン
しかし、自分のお葬式に幽霊とはいえ参列するのは滑稽ですね。
今日ばかりは、アンネローゼ様の隣で参列させて頂きます。
アンネローゼ様その様に悲しいお顔は相応しくありません。
ジークは貴方の御側にいますから。早く新しい人生を始めてください・・・・。
帝国暦489年4月
■オーディン
この時期にガイエスブルグを使って、同盟へ戦闘を仕掛けるとは、あまりにも無謀ではないのであろうか?しかもケンプ提督を使い捨ての駒のように言っている!
段々ラインハルト様に憑いていけなくなる自分が居ることが判るな・・・・・。
5月になり、ガイエスブルグ要塞ごとケンプ提督が戦死しミュラー提督も重傷を負ったと来たが、冷酷にケンプは生きて元帥には成れないとは、余りにも酷でしょう。ケンプ提督にも御家族がいらっしゃるのに、しかも参加戦力の9割、180万人も戦死とは・・・・・必要な戦闘ならば仕方がありませんが。今回の様な無駄な戦闘でいったいどれだけ家族を絶望の淵に立たせれば気が済むのですか!
ラインハルト様がドンドンお変わりになられていく・・・・・・。
モルト中将を犠牲にして、ゲルラッハ子爵も権勢も官職も全て捨てて隠棲していたのに、皇帝誘拐の冤罪を擦り付け、幼い子供を含む家族諸共処刑とは余りにも酷すぎる!
最近来たアンネローゼ様の侍従コンラート・フォン・モーデルは間違え無く、アンネローゼ様に気
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