22話→家族(後編)
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一夏がその言葉に理解を示し、警戒心が薄れたと同時に、彼女は笑みと共に言葉を重ねた。
一夏の欲しい言葉を。
「…………太郎の七年前のこと、知りたいんでしょう?良かったら教えてあげるけど?」
「知りたい!」
その言葉に飛び付く一夏を、満足そうに見ながら、彼女は言った。
「なら教えてあげる…………ほら、この手をとって?」
少女はそっと、一夏に手を差し出した。
「…………ああ!」
もはや、少女の正体など、気にならない。
知りたかった事を教えてくれるならば、彼女が何者でも構わなかった。
一夏は、彼女の手を握った。
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