38 座布団は獲りに行くものである。
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
トランシーバーをオフにして、晋助と落ち合う場所を決めてから、そこへ向かった。晋助の話によると、今日の夕方からまた、会合があるようだ。神威の処刑祝いらしい。なんとまぁ酷い話だ。
てきることなら参加したくないが、仕方ない。提督をいい気にさせておくのも一興かもしれない。
***
会合が終わり、一旦船に戻る。
船に戻る道すがら、晋助に話を振ってみた。
_「春雨は、今回の一件で二兎を得たわね。」
_「…あァ。だが、座布団はやれねェなァ。」
_「山田くんの回収レベルだわ。ま、それは置いといて。春雨もやってくれるわね。まるで私たちが地球の春雨部隊じゃない。全く。おもちゃの片付けくらい、自分でしろや、と思うわ。」
_「……まァ、そうだな。ところで零杏、処刑の日取りについては聞いたか?」
_「…ええ。三日後でしょう?…鬼兵隊も裏方につくのではなくて?」
_「察しがいいなァ。…因みにお前は、何で参戦するんだァ?」
_「うーん。一応刀がベースかしらねー。でも最初はまた子さんと同じように二丁拳銃かしらね。」
_「四刀流じゃねェか。」
_「そうよ。元(今もまだ一応現役)スパイをバカにしないの。www」
_「ほォ。やるじゃねェか。」
ギロリと、冷たい視線を投げ掛けると、一瞬目があったのに、完全に無視された。クソッ殴り飛ばしてやりたい。フルボッコかまして写メ取ってInstagram にでも挙げちゃおうかしらん?www
_「…オイ、お前今何か、物騒なこと考えてただろォ?」
え?見られてたの?www
_「えぇ?いいえー?」
相変わらず、疑い深い顔をしている。
とりあえず、話を続けよう。
_「で、話を元に戻すけど、処刑の件で、指示はいつ出されるの?」
_「明日の朝、万斉から直々に隊士たちに説明がある。が、お前はどこの部隊にも所属はしねェ。オレと一緒に春雨側に回る。」
_「つまりそれは…」
_「お前はオレと行動すらァ。」
エェェェェェェッ!?
_「え?…あ、そう。具体的にはどうすれば良くて?」
_「そん時になったら教えらァ。」
_「はーい。じゃ、待ってます。」
そうこうする内に、部屋に着いた。
_「じゃ、布団敷いとくから、先にお風呂入ってきたら?」
_「あァ。じゃあ入ってくらァ。」
私も、先に寝巻きの浴衣に着替えてから、着物をかけ、お風呂セットを風呂敷に包んでから、布団の準備をする。
と言っても灯りは行灯しかないので、とても見にくい。どこぞの副長のように、瞳孔が全開になりそうだ。
布団を敷
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ