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獣篇V
37 時代の流れには従いましょう。
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、私はアホ、阿保提督閣下、第12師団団長としての務めを果たしたまで。反逆者の将軍を見れば、神威についていた連中も目が覚め、提督への忠誠を新たにしましょう?」

_「よし、今宵は会合(えんかい)をしようではないか。そなたら鬼兵隊も参加するがよいぞ。」

_「予定が空いてたら、にすらァ。」

ウワーこれ、すっかり入るタイミングを失っちゃったな。

_「だが、…ちと勿体ない気もしたがな。」

_「ん?」

失礼致します、と言って私は部屋に入る。提督が、ご苦労であった。とだけ言うと、晋助が話を続ける。

_「あの餓鬼ィ、雑作一瞬で混濁させる毒矢をあれほど浴びて、オレの一太刀を受けても尚、最後まで笑ってやがったァ。…あの手負いでェ、そっちの手勢24名を殺っちまうたァ。ヤツを刈るための損害よりも、ヤツが抜けた損害の方が甚大な気がするねェ。」

_「構わぬさ。空いた穴は、そちら鬼兵隊が埋めてくれるのであろう?」

_「ハッ)悪いが遠慮させてもらうぞ?鶏口となるも、牛後となる勿れってなァ。海賊の低幹部より、お山の大将やってた方がオラァ気楽でいい。それにオレは、この鬼兵隊の名、捨てるわけにはいかなくてね。」

_「ならばやはり恩賞は?」

_「何もいらねェさ。なァ、零杏?…ってな訳で、今まで通り、持ちつ持たれつ、で行こうぜ。」

さ、行くぞ。と言われ、私も一緒に席を立つ。超高速技で壁に画ビョウ型の矢を指し、耳のイアホンから盗聴する準備を整えて、晋助(かれ)と一緒に部屋を去った。


_「…お気を付け下さい。ヤツは神威以上にィ、何を企んでいるか、分からぬ虎狼故。」

_「分かっておる。芝居は二度とないさ。」

はい、全部聞こえてます。


会合(えんかい)の前に、晋助はもう一回神威のところに行く。と言ったので、それまで私は船内をブラブラすることにした。
相変わらずトランシーバーは、オンにする。今回は、晋助の方にチューニングを合わせる。


_「丁か半か…フフフ)丁か半か…フフフフフフ)」

_「半だ。」

_「ハハハハ)残念。丁じゃぁ。」

_「ありゃりゃ。今度はアンタが死ぬ番だねぇ。ソイツは呪いの博打だヨ。負けたヤツは、必ず不幸になるのサ。オレも負けたんだから、間違いない。」

_「フン)殺しても死なねェ化け物が抜かしやがる。とは言え、手当ては全て零杏がしたがなァ。」

_「…わざわざ手当てまで生かしたのは、公開処刑でもして、他の連中への見せしめにするためだろう?日取りはいつ?」

_「三日後だ。」

そう、予定が狂わなかったら。

_「三日かぁ。オレとアンタ、どっちが先に死ぬかなぁ?アンタも分かってたんじゃないかい?ここはの連中はドイツもコイツも自分のこ
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