第三十幕:迷う心の虹
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かしら?」
心桜「あたらしいよね!」
七夏「え!?」
心桜「あたしらしいよねっ! 『し』が抜けてた」
七夏「くすっ☆」
心桜「お兄さん!? 大丈夫!?」
時崎「え!? あ、ああ」
なんか、今更ながら、三人の会話に圧倒されてしまった。
笹夜「でも、良かったです♪」
心桜「ん!? 笹夜先輩? 何がですか?」
笹夜「失礼かも知れないですけど、心桜さんの浴衣の予算が、私が思っていたよりも多くて、選べる浴衣の幅が増えましたので助かりました♪」
七夏「私も驚きました☆」
心桜「それは、あたしが浴衣を買うって話したら、お母さんが驚いて、とっても喜んでくれてさ。気に入った浴衣があっても、高くて買えないって事がないようにって、おもいっきり奮発してくれたってわけ!」
笹夜「なるほど☆」
七夏「くすっ☆」
心桜「改めて、ありがとうございます! 笹夜先輩! つっちゃー!」
笹夜「いえいえ♪」
七夏「はい☆」
心桜「あと、お兄さんもね!」
時崎「俺は後付け・・・か。まあ、何もしてないからな」
心桜「あははっ! これからどうする? 軽くお茶する?」
笹夜「心桜さんの浴衣、結構なお荷物ですので、今日はこれで・・・」
心桜「え!? あたしは大丈夫だけど。笹夜先輩、何か用事でもあるんですか?」
笹夜「すみません。ここまで来ましたから、少しピースを見にゆこうかと・・・」
心桜「ピース!? お兄さん!」
時崎「え!?」
天美さんがこちらに向かってピース・・・Vサインを送ってきたので、一枚撮影した。
笹夜「心桜さん、そのピースではなくて・・・」
心桜「え!?」
笹夜「ピースとはピアノ楽譜の事です♪」
心桜「楽譜!?」
笹夜「ええ♪」
心桜「それって、この百貨店内にあるんですか?」
笹夜「ええ♪ 5階の楽器店になります♪」
心桜「だったら、あたしたちも一緒に! ねっ! つっちゃー!」
七夏「はい☆」
笹夜「いいのかしら?」
心桜「もちろん! 笹夜先輩の用事が済んだら、一緒にお茶して解散! ・・・で、どうかな?」
七夏「はい☆」
笹夜「ありがとうございます♪」
七夏「柚樹さんっ!」
時崎「あ、ああ」
まあ、俺も三人に合わせるのは自然な流れだ。高月さんはピース・・・楽譜を見にゆくと話していた。以前に書店でも楽譜を見ていたな。ピアノ楽譜という事はピアノを演奏できるという事か。機会があれば高月さんのピアノ演奏を聴いてみたいなと思う。
高月さんに付いてゆくかたちで、5階の楽器店へと移動する。
心桜「笹夜先輩! ピアノがあるよ!」
笹夜「まあ! これはグランドピアノなのかしら?」
心桜「え!?」
笹夜「奥行きがとても小さいみたいですけど、形はグランドピアノかしら?」
心桜「ねねっ! 笹夜先
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