第三十幕:迷う心の虹
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や、駅で待ち合わせという事は、そうでもないのかな? まあ、そのうち見えてくると思う。もっとも、高月さんの住んでいる家が分かった所で、俺がお邪魔する機会はあるのだろうか。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
しばらくの間、調べ事を行っていると、トントンと扉が鳴る。
七夏「柚樹さん!」
時崎「七夏ちゃん!」
扉を開けると、いつもと少し違う雰囲気を感覚した。
七夏「お待たせです☆」
時崎「あ、ああ」
七夏「? どうかしましたか?」
七夏ちゃんの、お出掛け用の衣装と、髪を軽く三つ編みしている姿が、とても可愛い。
時崎「七夏ちゃん、今日はいつもと少し印象が違うなと思って」
七夏「え!? えっと、おかしいですか?」
時崎「いや、よく似合ってて可愛いよ!」
七夏「あっ・・・えっと・・・」
時崎「?」
七夏「ありがとう・・・です」
なんか、七夏ちゃんの反応が以前よりもよくない気がする。あまり軽率に「可愛い」とか言うべきではないのかも知れないな。可愛いと言えば言うほど、言葉は軽くなってしまうと言う事なのだろうか?
時崎「駅で天美さんと待ち合わせだったかな?」
七夏「はい☆」
時崎「いつもなら、天美さんが風水に来てくれる気がするけど」
七夏「くすっ☆ ここちゃーは、駅前で先にお買い物があるみたいです☆」
時崎「お買い物?」
七夏「たぶん漫画かな? 早く読みたい気持ち、とても分かります☆」
時崎「なるほど。じゃ、出掛けよう!」
七夏「はいっ☆」
凪咲「七夏、これからお出掛けかしら?」
七夏「はい☆ あ、お買い物あるかな?」
凪咲「特にはないわ! 気をつけて、いってらっしゃい!」
七夏「はーい☆」
凪咲「柚樹君、七夏の事、よろしくお願いしますね」
主「はい。分かりました」
七夏ちゃんと駅前まで歩く。この前は蒸気機関車イベントの時だったかな。あの時は少し急いでたけど、今日は時間にゆとりがあるのか、のんびりと歩く。そういえば、今日のお出掛け予定を細かく聞いてないけど、七夏ちゃんに合わせる形で動けばいいと思う。
時崎「今日は七夏ちゃんも浴衣を買うの?」
七夏「え!?」
時崎「天美さんの浴衣を見にゆくならと思ってね」
七夏「くすっ☆ えっと可愛い浴衣があれば、考えてみようかなぁ」
七夏ちゃんは普段からよく浴衣を着ている。まあそれは、民宿風水の浴衣だけど、十分可愛い。そんな七夏ちゃんが「可愛い」と思う浴衣ってどんなのだろう。できればアルバムに加えたいから、七夏ちゃんが気に入る浴衣が見つかってほしいと思う。
時崎「見つかるといいね!」
七夏「え!?」
時崎「浴衣!」
七夏「あっ、はい☆」
時崎「・・・・・」
・・・自分で驚いた。倒置法で話している。昨日の「俺、
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