第三十幕:迷う心の虹
[1/14]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
<i7126|41810>
時計のわずかな音に目が覚める。昨日は色々あったが、七夏ちゃんの笑顔が返ってきてくれた事に安心したのか、よく眠れて目覚めがいい。
窓から外を眺めると、まだ太陽は見えないが、東の空は明るく日の出を迎える準備ができているようだ。小鳥の声が太陽を呼んでいるようにも思える。俺も、この場所から太陽を待つ事に・・・と、強い光に視界の全てを支配される。この感覚、早起きしなければ味わう事ができないんだなと、改めて思う。
時崎「ん? あれは!?」
窓の下に人影が見えた。
時崎「おはよう! 七夏ちゃん!」
七夏「えっ!? あっ、柚樹さん! おはようございます☆」
七夏ちゃんは、お花にお水をあげているようだ。以前にも見た事がある光景。ひとつひとつが懐かしく思い始めている事に気付く。なぜ、懐かしく思ったのだろうか?
俺は、七夏ちゃんの居る所へ向かった。
七夏「おはようございます☆」
時崎「おはよう。七夏ちゃん!」
七夏「柚樹さん、今日は早起きさんです☆」
時崎「昨日はよく眠れたから」
七夏「くすっ☆ これでいいかな☆」
時崎「え!?」
七夏「昨日は雨が振ってましたので、お水は控えめです☆」
時崎「なるほど」
たわいもない会話だけど、そのひとつひとつを大切にしてゆかなければならないと思い始めている。
凪咲「柚樹君、おはようございます」
時崎「凪咲さん、おはようございます!」
凪咲「朝食、もう少し待っててくださいね」
時崎「はい! ありがとうございます」
直弥「時崎君! おはよう!」
時崎「あ、おはようございます!」
凪咲「あなた、お気をつけて!」
七夏「お父さん、いってらっしゃいです☆」
直弥「ああ!」
七夏「どしたの? 柚樹さん?」
時崎「え!? ああ。七夏ちゃんのお父さん、今日は朝早くお出かけなんだね」
七夏「くすっ☆ 日によって変わりますので☆」
時崎「そうなんだ。大変だね」
直弥「今の季節は、このくらいの時間の方が涼しいからね」
時崎「なるほど」
直弥「では、ごゆっくりどうぞ」
時崎「ありがとうございます」
俺も、七夏ちゃんと一緒に直弥さんを見送った。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏ちゃんと一緒に朝食を頂いた後、自分の部屋に戻ろうとした時、民宿風水の電話が鳴った。どうしようかと思ったが、俺が一番近くに居たので出る事にした。
時崎「おはようございます! 民宿風水です」
??「あっ、えっと・・・」
時崎「高月さん!?」
笹夜「え!? 時崎さん?」
時崎「ああ。おはようございます!」
笹夜「あ、おはようございます♪」
時崎「驚いたよ」
笹夜「すみません。私も驚いて挨拶が遅れてしまって」
時崎「いやいや。構わないよ! 七
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ