第51話 行動開始
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……」
「いいから正座」
「いや、でも……」
「せ・い・ざ・し・て」
「……はい」
しまった、フィーはお酒を飲むとこうなるんだった……前にフィーがゼノの飲んでいたお酒をジュースと勘違いして飲んでしまった事があるのだがその時もこうなってしまったんだ。
こうなったフィーに逆らうと怖いのでここは素直に従っておこう。
「リィンってばいつも好き勝手に行動してるけどわたしたちのことも少しは考えてほしい」
「まあ、それは悪いとは思っているが……というか名前!それは駄目だろうが!」
俺の本名を話し出したので慌ててフィーを止めようとしたがギロッと睨まれてしまったので動けなくなった。いつものジト目と違って迫力があり過ぎるよ……
「あはは、フィルちゃんってば酔っちゃってリート君の名前間違えてるよ〜」
幸いにも姉弟子や周りの人たちはフィーが酔っ払って名前を間違えていると思ってくれているようだ。
「リィン?人の話を聞くときはキチンと目を見て」
「は、はい……」
しかしどうもこのフィーには逆らえないな。まるで隠れて女遊びをしたことがバレた団長に笑顔で詰め寄るマリアナ姉さんみたいな迫力だ。
「あっちこっちにフラフラばかり……その癖直に女の子を口説いたりしてるしわたしがどれだけモヤモヤした気持ちになっているか分かっているの?」
「……すみません」
「ラウラと一緒に楽しそうに鍛錬したりクロエ、シンディ、セリカにもなんやかんやで親しまれてたりするし……見ていてモヤモヤする」
「……」
「大体前から思ってたんだけどシャーリィとはどういう関係なの?戦っている最中にも関わらず抱き着かれたり妙に懐かれているよね?」
「ん?シャーリィ?何処かで聞いたような……」
「あ、フィルが言っているのはシャニィって子の事ですよ!ヤダなぁ、フィルってば酔っ払い過ぎだよ!あはは!」
グラッツさんがシャーリィの名前に反応したので慌てて誤魔化した。
「それにリィンってば年上の女の人がタイプなんだよね?セシルに抱っこされたりサラにからかわれて抱き着かれたりすると嬉しそうだもん。リィンってば大きなおっぱいが大好きだもんね。アイナとかシェラザードにもデレデレしてるもんね」
「いや、それは誤解だ。俺はそんな胸なんて……」
「嘘付き、前に酔ったシェラザードが胸の谷間を見せつけてきた時にリィンは止めてと言いながらも凝視してた」
「……本当にすみません」
いやそれは仕方ないだろう、俺だって男だからつい気になってしまうんだって……
「大体リィンは……」
フィーの説教はその後も続き打ち上げが終わる頃まで俺は説教をされ続けていた。
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