第51話 行動開始
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「ごめんなさい、姉弟子。嫌でしたよね」
「えっ?嫌って事じゃないよ!すっごく気持ちよかったしただ驚いちゃっただけだから!」
「そうですか?姉弟子に嫌な思いをさせてしまったんじゃないかと思いましたが違ったようで良かったです」
「あはは、弟弟子君って結構女たらしなのかな?なんか手馴れているようにも感じたけど……」
「いやいや、そんなことはないですよ。よくフィルの頭を撫でているくらいです」
「え〜、本当に?あれは沢山の女の子の頭を撫で慣れている手つきだったような気がするけどなー」
「勘弁してくださいよ……」
クスクスと笑いながらからかってくる姉弟子に思わず苦笑してしまった。大体そんなに女の子の頭を撫でたことは無いと思うけどな、フィー以外といえばシャーリィやレン、クロエ、シンディ、セリカ、後ラウラも偶に撫でてほしいと言って来ることがあったな。妹分たちが羨ましかったのかな?
そんな事を考えていたら背後から誰かが俺の背中によじ登ってきた。
「ん?フィルじゃないか、何をしているんだ?」
「リート、アネラスにばっかり構ってズルい。私の相手もして」
俺の頬をツンツンと指で押しながらフィーは不満そうな表情を浮かべる。しかし珍しいな、こういう大胆な行動は2人きりの時くらいしかしないはずなんだけど……あれ、ちょっと顔が赤くないか?
「フィル、お前何だか顔が赤くないか?」
「そうかな……?オリビエから貰ったジュースを飲んでからちょっと体が熱いかも……」
「ジュース?……オリビエさん、何処に行くつもりですか?」
フィーがオリビエさんからジュースを貰ったと聞いて俺は直にオリビエさんを探した、するとコソコソと逃げ出そうとしていたので彼の腕を掴んだ。
「あはは、ちょっと飲みすぎちゃってね。気分転換に外の空気でも吸いに行こうかと……」
「フィルに何を飲ませたんですか?」
「えっと、その……」
「な・に・を・飲・ま・せ・た・ん・で・す・か?」
「……カクテルです」
笑顔で怒りを醸し出しながらオリビエさんを問い詰めると彼はフィーにお酒を飲ませたと白状した。この男は……
「フィルはまだ未成年ですよ!何を考えているんですか!」
「いやぁ、酔ったフィル君がどんな反応をするのか気になっちゃってね」
「あなたと言う人は本当に……」
「リート」
ワナワナと怒りに震えているとフィーがクイクイッと俺の服の袖を引っ張ってきた。
「どうかしたのか、フィル?今俺はオリビエさんに説教を……」
「正座して」
「……えっ?」
「正座」
顔を赤くしたフィーが無表情で俺に正座をするように言ってきた。
「な、なにを言っているんだ?どうして俺が正座を
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