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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第51話 行動開始
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会に出ることを大使館に隠していたんですか?」
「ハッハッハッ。別に隠してはいないさ、言わなかっただけだよ♪」


 ヨシュアさんの質問にオリビエさんは悪びれる事なく言い切った。いや、それは隠していたと言うんですが……


「ぐっ、まあいい……過ぎた事を言っても仕方ない、とっとと大使館に戻るぞ」
「へ……?ちょ、ちょっと待ちたまえ。僕たちはこれからステキでゴージャスな晩餐会に招待されているんですけど……」
「ステキでゴージャスだから猶更出られると困るのだ、お前にはしばらくの間大使館で謹慎してもらうぞ」
「……マジで?」
「俺は冗談など言わん、それはお前が一番よく知っているだろう?」
「そ、そんな殺生な〜……晩餐会だけを心の支えにここまで頑張ってきたのに……」


 オリビエさんはミュラーさんの足にしがみ付いて必死に悲願する、だがミュラーさんは知った事かと言わんばかりに無視を決め込んでいた。


「さ、流石にちょっと可哀想じゃない?」
「晩餐会に出席するくらいは構わないんじゃないのか?」
「何か理由でもあるんですか?」


 流石に見ていられないと思ったのかエステルさんとジンさんがフォローしてヨシュアさんが晩餐会に出させない理由をミュラーさんに尋ねた。


「君たちもコレとそれなりに接しているのならこいつがどんな奴かは分かっているだろう?想像してみたまえ、王族が主催する各地の有力者が集まる晩餐会……そこに立場も弁えず傍若無人に振舞うお調子者が出席してみろ、それが帝国人だと分かった日には……くっ、想像もしたくない」
「それは………」
「確かに………」
「大問題になるな……」


 ミュラーさんの言葉にエステルさんたちは安易に想像できたのか言葉を失ってしまっていた。


「ちょ、ちょっと皆さん?どうして「あ、確かに」みたいな納得した表情を浮かべているんですか?」
「……ごめん、オリビエ。ミュラーさんの心配はもっともだわ」
「流石にリベール王国の有力者が集まる晩餐会でいつものノリは拙いですよね」
「うーむ、国際問題にも発展しかねんなぁ」
「うわ、掌を返すようにっ!?」


 さっきまでフォローしてくれていたエステルさんたちのまさかの裏切りにオリビエさんが驚愕していた。


「リ、リート君!フィル君!ラウラ君!君たちは僕の味方だよね!?」
「すみません、俺は全くフォロー出来ません。なにせあなたのせいで一回牢屋に入れられていますから」
「ごめん、オリビエ、流石にフォローのしようがない。寧ろこの状況をひっくり返せる人間がいるなら会ってみたい」
「オリビエ殿、私も帝国出身の者ですので出来れば大人しくしていてもらいたいのですが……」


 俺たちの容赦ない言葉にオリビエさんは悲
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