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空に星が輝く様に
300部分:第二十二話 文化祭その五
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第二十二話 文化祭その五

「だから安心して」
「いや、繁盛してるのはわかるさ」
「それはなの」
「だから。お客さんはどんな人が来るんだ」
「色々」
 これが返答だった。
「色々な人が来てるわ」
「色々なのか」
「そう、色々」
 こう言ってだ。椎名はここで陽太郎にとっても気になることを話した。
「ただ」
「ただ?」
「やばいのもいる」
 そうだというのだった。
「どうにもこうにも」
「ヤンキーとかそういうのか」
「そう、変に騒ぐお客さんも中にはいる」
「そういう時はマスターの出番だな」
「大抵の奴は赤瀬を見ただけで逃げるから」
 その巨大な身体はただそこにあるだけでだった。かなりのインパクトがある。それを見ただけで腰の座っていない人間は、なのだった。
「頼りになる」
「有り難いな、本当に」
「それでも暴れるなら」
 その場合についても話す椎名だった。
「その時は」
「赤瀬の実力発動だな」
「勝てるのは日本軍の兵隊さん位」
 伝説的な存在が話に出た。
「そう、コピペに出ている」
「あれか?日本刀で戦場で百人斬りを競い合ったっていう」
「日本刀で普通一本で百人も斬れない」
「いや、普通に戦場で百人斬るってないからな」
 陽太郎もこのことは知っていた。そこまでの武勇の持ち主はというとだ。
「あの荒木又右衛門の三十六人斬りだってな」
「創作」
「そうだよ。精々数人だよ」
「しかも将校だったから部下を指揮しながら競い合って斬っていた」
「最後に兜割りまでしてな」
 つまり敵兵のヘルメットを叩き斬ったのである。剣道の極意の一つだ。
「凄いよな、本当に」
「できる?それ」
「音撃戦士かサイヤ人ならできるだろ」
 つまり普通の人間では絶対に無理ということだった。
「赤瀬のしている柔道でも百万人殺したんだよな」
「朝鮮半島だけで」
「曾爺ちゃん達って凄かったんだな」
「それで戦争映画作れる」
「戦争映画じゃなくて特撮だろ」
「多分それ」
 最早その域まで達していることだった。
「凄い作品になる」
「赤瀬ってそんな人達じゃないと勝てないか」
「身体は大きいし技も素早さもある」
「オリンピック出られるな」
「多分」
 いけるというのだった。椎名の言葉だ。
「それで金メダル」
「そんな用心棒がいればうちの店は大丈夫か」
「いける。ただ本当にやばい奴を見た」
「やばいの?誰だよ」
「堀内」
 椎名はその名前を出した。
「三山高校の堀内」
「三山の?ああ、話じゃ相当どうにもならない奴らしいな」
「やっぱり知ってたの」
「話には聞いてるよ。喧嘩にそれにかっぱらいにか」54
「カツアゲもやってる」
「最悪だな、そりゃ」
「とにかく悪いことなら何でも
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