機動戦士ガンダム
2112話
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う。
……最悪、考え直してザビ家の味方につくという可能性もない訳ではないのだが、そうなったらそうなったで、しょうがないと諦めるしかない。
だが、こうしてガトーと話した感じでは、恐らくそうならないと思うんだが。
「ああ、それと……俺の事について話すのを忘れていたな」
「……ムウ少尉の事?」
「そう、それだ。今の俺の名前……ムウ・ラ・フラガというのは、偽名だ。本当の名前は、アクセル・アルマーという」
「偽名を使っているのは、ジオン軍に潜入している為か?」
「そうだな。それ以外にも、ザビ家の一件とかを調べるって意味もあったけどな」
本来なら、ガトーは俺が偽名を使っているという話を聞けば、不愉快そうな表情を浮かべてもおかしくはない。
だが、俺が偽名の件を露わにする前に、色々と大きな話をした為だろう。ガトーは若干不愉快そうな表情を浮かべたものの、その辺りを追求してくるような事はしなかった。
「そうか。では……ジオン軍はエンデュミオンの鷹という優れたパイロットを失う事になるのだな」
「そうだな。まぁ、そのうちジオン軍は別のエンデュミオンの鷹と戦う事になるかもしれないが」
「……別の? エンデュミオンの鷹は、貴官……いや、アクセル以外にもいるのか?」
「ああ、いるぞ。それもとびっきり腕の立つのがな」
実際、ムウは腕利き揃いのシャドウミラー幹部陣の中でも、間違いなく腕利きの部類に入る。
一般兵士扱いの量産型Wが一流のパイロットであると考えれば……異名持ちではないがパーソナルカラーを許されているくらいの、それこそガトーと同じような存在が一般兵士だと言い換えれば分かりやすいのか?
まぁ、ガトーが異名を貰ってないのは、あくまでもタイミングや運が悪かっただけで、間違いなく異名を持ってもおかしくないだけの実力はあると思うんだが。
ガトーが原作キャラなら、これから先、恐らく何らかの異名を持つ事になってもおかしくはないだろう。
そんな風に考え、俺は暫くガトーと雑談をするのだった。
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