十一章『期待』
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「え〜!?まだなったばかりなの〜!?私よりずっと高いと思ったんだけどな〜」
「まぁ狩り事態はいくらでもやったことはある。単に今まで正式に受けれなかっただけだ」
「そーだったんだ〜」
プルルートも相変わらずのほほんとした対応をとる。だがもう一つ疑問に思うことが。
「それともう一つ思ったことがあるんだけど〜、 勇次郎さんも《日本》ってところからきたの〜?」
「ん?あぁ」
「やっぱり〜、なんか〜りょうくんと似たような名前だったし〜苗字があったからそうかな〜て思ったけどやっぱり日本ってところからだったんだ〜」
「日本には来たことはあるか?」
「ううん、りょうくんから聞いただけでどういうところかは知らないの〜」
「そうか、なら俺がいつか連れてってやるか」
「ホント〜?やった〜楽しみ〜」
無邪気に喜ぶプルルート、しかし良之助が反応する。
「ちょまってください、本気ですか!?」
「それがどうした?」
「それがって・・・その、あの道のりとかはともかく・・・その、プルルートがあっちにって・・・」
「べつにいいだろ」
「えぇ・・・いややっぱ・・・」
「ねぇりょうくん〜、どうしてダメなの〜?」
〈エェ...ソノ,ドウイエバイイノカ...
ただ困惑するなか、飛行船はアイルーの運転により徐々に渓流に近づいていったのだった。
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渓流は一言で言えば昔の日本の森と言う印象をしている。
エリアは浅い川に動物が充分に暮らしていける崖、森や標高の高いところにある廃墟など様々だ。
基本的にどのエリアもの安定した気候で、のどかな印象もつけるので、地元の村であるユクモ村以外のハンターも数多く気に入っている。
しかし、そんな暮らしやすい環境だからこそここで暮らすモンスターは多種多様だ。
ダチョウみたいな見た目の臆病モンスター、《ガーグァ》
見た目が襟巻きのついた恐竜のような小型モンスター《ジャギィ》、メス個体で少し大きい《ジャギィノス》
他にもオルタロスやブナハブラ等の甲虫種。
そして大型モンスター。
いまここにいる《彼》、いや《彼女》は何一つ不満を持たず悠々と暮らしていた。
なにも外敵がいない、誰も邪魔しない環境に満足していた。
がそれは昨日までの話し。
今日朝から《彼女》の胸はなにかで不安だった。
落ち着かず、故にその場でそわそわと動いたり、空を飛んで縄張りを回ったり動く頻度が普段より多かっ
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