第22話 仲間
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レッドに近寄る。
その顔はアリアを相手に厳しいような顔ではなく、親としての笑みを浮かべて
「久しぶりじゃな、クソガキ」
「おう、久しぶり…マスター」
「…ジョゼの相手、ご苦労じゃったな。本来なら儂がやるべきじゃったが」
「いいんだよ、気にしなくて。マスターもまだ回復したばっかなんだろ?ミストガンから聞いてる」
「…ほうか、後でミストガンにお礼を言っておいてくれ」
「了解」
互いに久しぶりの再会に会話をしながら部屋を出ていき、二人は仲間たちに勝利をしたことを告げるのだった。
―――崩れた妖精の尻尾のギルドの前で、彼らは集まった。
壊れた自分たちの居場所を見てマカロフの呑気な声が響く。
「こりゃあまた…派手にやられたのう……」
特に怒りを表さないその態度に、たった一人だけ罪悪感を持っている少女――ルーシィ・ハートフィリアが近づく。
「あ…あの…マスター……」
「んー?お前も随分大変な目にあったのう」
その声は不安で、耐えるような声音だ。
彼女は国で有数であるハートフィリア家の娘だ。その娘を取り返すために父のジュード・ハートフィリアが依頼を出し、その依頼を幽鬼の支配者が受けた。
ジョゼにとっては好機だったからこそ起こした問題だが、これはルーシィは家出をしたせいで起きた問題なのだ、と彼女自身は思っている。
だが、原因でもある自分にマカロフは能天気なままな言葉を返される。
それでも、ルーシィの心は晴れない。
罪悪感に蝕まれる彼女に、声がかけられる。
それは罵倒ではなく、優しい声。
「そーんな顔しないの――ルーちゃん」
その声は、この中で最初に被害を受けた仲間だ。
そして、自分と趣味が合った友達――。
レビィ・マッグガーデン。そして、レビィと同じチームのシャドウ・ギアの二人であるジェットとドロイ。そしてルーシィの護衛をしていたリーダスも前に出る。四人の顔は怒りと憎しみもなく、自分を仲間として見る目。
「みんなで力を合わせた大勝利なんだよ」
「ギルドは壊れちまったけどな」
「そんなのまた建てればいいんだよ」
「ウィ」
「レビィちゃん…リーダス…ジェット…ドロイ…」
ポジディブに言う4人対しルーシィは震える。
何故なら、自分は憎まれてもおかしくないことをしたはずだ。
罵倒はされても――そんな優しい目で見られる資格はない。
「心配かけてゴメンね、ルーちゃん」
そして、やってくるのは罵倒の言葉ではなく、謝罪の言葉。
「違…う。それは…あた
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