暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第22話 仲間
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
レッドに近寄る。
その顔はアリアを相手に厳しいような顔ではなく、親としての笑みを浮かべて

「久しぶりじゃな、クソガキ」

「おう、久しぶり…マスター」



「…ジョゼの相手、ご苦労じゃったな。本来なら(ワシ)がやるべきじゃったが」

「いいんだよ、気にしなくて。マスターもまだ回復したばっかなんだろ?ミストガンから聞いてる」

「…ほうか、後でミストガンにお礼を言っておいてくれ」

「了解」

互いに久しぶりの再会に会話をしながら部屋を出ていき、二人は仲間(家族)たちに勝利をしたことを告げるのだった。






―――崩れた妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドの前で、彼らは集まった。

壊れた自分たちの居場所を見てマカロフの呑気な声が響く。

「こりゃあまた…派手(ハデ)にやられたのう……」

特に怒りを表さないその態度に、たった一人だけ罪悪感を持っている少女――ルーシィ・ハートフィリアが近づく。

「あ…あの…マスター……」
「んー?お前も随分大変な目にあったのう」

その声は不安で、耐えるような声音だ。
彼女は国で有数であるハートフィリア家の娘だ。その娘を取り返すために父のジュード・ハートフィリアが依頼を出し、その依頼を幽鬼の支配者(ファントムロード)が受けた。
ジョゼにとっては好機だったからこそ起こした問題だが、これはルーシィは家出をしたせいで起きた問題なのだ、と彼女自身は思っている。
だが、原因でもある自分にマカロフは能天気なままな言葉を返される。
それでも、ルーシィの心は晴れない。

罪悪感に蝕まれる彼女に、声がかけられる。
それは罵倒ではなく、優しい声。

「そーんな顔しないの――ルーちゃん」

その声は、この中で最初に被害を受けた仲間だ。
そして、自分と趣味が合った友達――。

レビィ・マッグガーデン。そして、レビィと同じチームのシャドウ・ギアの二人であるジェットとドロイ。そしてルーシィの護衛をしていたリーダスも前に出る。四人の顔は怒りと憎しみもなく、自分を仲間として見る目。
 
「みんなで力を合わせた大勝利なんだよ」
「ギルドは壊れちまったけどな」
「そんなのまた建てればいいんだよ」
「ウィ」

「レビィちゃん…リーダス…ジェット…ドロイ…」

ポジディブに言う4人対しルーシィは震える。
何故なら、自分は憎まれてもおかしくないことをしたはずだ。
罵倒はされても――そんな優しい目で見られる資格はない。

「心配かけてゴメンね、ルーちゃん」

そして、やってくるのは罵倒の言葉ではなく、謝罪の言葉。

「違…う。それは…あた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ