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ドリトル先生と奇麗な薔薇園
第五幕その二

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「今日の香りはね」
「余計にいいよね」
「先生の言う通りに」
「じゃあ今日もね」
「このまま香りを楽しんでいこうね」
「そうしようね」
「是非ね、ローズティーやお菓子の香りもいいけれど」
 ここでこんなことも言った先生でした、こちらの香りも楽しんでいるのです。
「何といってもだよ」
「薔薇自体の香りがね」
「本当にいいわね」
「今日は」
「特にいいから」
「楽しもうね」
「うん、何か薔薇の霞が見えてきたよ」
 ジップはにこりとしてまた言いました。
「お花のね」
「あっ、確かに」
 ジップのその言葉にチーチーが頷きました。
「花霞もあるね」
「そのせいで香りがいいのかしら」 
 こう言ったのはポリネシアです。
「今日は」
「そうかもね、それと」
 今度はダブダブが言います。
「花びらが舞っている様にも思えてきたわ」
「薔薇でそれはないけれどね」
 ガブガブはダブダブの言葉に応えました。
「桜と違って」
「けれど花霞があって」 
 ホワイティもその中にあります、花霞のそれの。
「そのせいでそう見えるね」
「うん、それと」
「香りのせいで」
 チープサイドの家族もお話するのでした。
「花びらが舞っている様な」
「そんな風にも思えるね」
「香りが強いとそう思えるね」
「そうだね」
 オシツオサレツも言うのでした。
「花霞は実際にあるし」
「花びらも感じるからね」
「だから花びらが舞っている様にも思えるんだね」
 老馬は周りを見回しています、薔薇園のその中の。
「そうなんだろうね」
「うん、多分そうだね」
「この香りの強さは花霞のお陰で」
「それが強いからだね」
「花びらが舞っている様にも思えるんだね」
「うん、このよさはね」
 本当にとです、先生も言います。
「今日ならではだね」
「ここに若しもだよ」
「若しもカップルが来たら」
「最高のデート場所だよ」
「素敵な場所だよ」
「そうだね、こうした場所にいたら」
 先生はまた言いました。
「盛り上がるよね」
「そうだよね」
「じゃあここにいれば」
「それじゃあね」
「普通に楽しんで」
「親密さも深まっていくね」
 動物の皆もその通りだと言います、ですがその中で幸せに過ごしてそうしてさらにこうしたことも言いました。
「植物園もそれ宣伝したら」
「来る人も多いかな」
「そうだよね」
「特に今日みたいな日は」
「それが最高だけれど」
「どうなのかしら」
「植物園は宣伝しているのかしら」
 皆でこうしたことを考えると、とです。
 ふとです、先生は皆にこんなことを言いました。
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