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オズのガラスの猫
第五幕その五
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「案内するわ」
「そうするのね」
「是非ね」
「それはいいことね、じゃあね」
「ええ、明日はね」
「お昼は牡蠣フライを食べて」
「それからね」
 まさにそれからというのです。
「あの動物園に行きましょう」
「わかったわ、じゃあ明日はね」
「そうするということで」 
 お話を決めました、そしてでした。
 寝られる人はぐっすりと寝てです、次の日も朝早く起きて朝御飯を食べてでした。十時のティータイムもお昼の牡蠣フライも楽しんでです。
 皆お昼御飯を食べてすぐにでした、その動物園に入りました。動物園にいる生きもの達は皆オズの国にいる生きもの達ですが。
 その生きもの達を見てです、ナターシャ達は言いました。
「あっ、ウィンキーの国だから」
「それでだね」
「皆色が黄色いね」
「像も熊もね」
「他の生きものも皆」
「そう、皆ウィンキーの生きものだから」
 オズマは五人に笑顔でお話しました。
「それでなの」
「皆黄色いんですね」
「毛や皮膚が」
「ウィンキーの色なんですね」
「陸にいる生きものも空にいる生きものも」
「お水の中にいる生きものも」
「そうよ、皆ね」
 まさにというのです。
「黄色いのよ」
「虎は変わってないですね」
 ナターシャはこの生きものを見ました、見ると黒と黄色の縦縞のままです。
「見たところ」
「いえ、よく見て」
「あっ、色が奇麗な黄色ですね」
「黄色は黄色でもね」
「虎本来の黄色じゃなくて」
 外の世界のです。
「ウィンキーの黄色ですね」
「そうでしょ」
「はい」
 まさにと答えたナターシャでした。
「黄色は黄色でも」
「腹ペコタイガーや普通の虎の黄色じゃなくてね」
「普通の虎の黄色は」
 ナターシャも知っています、虎のその黄色は。
「茶色がかなり入っていますね」
「そうでしょ、けれどここの虎達の黄色はね」
「完全に黄色ですね」
「他の色が入っていないね」
 茶色やそうした他の色がです。
「純粋な黄色でしょ」
「それがウィンキーの虎の黄色ですね」
「ここにいるね」
「何ていいますか」
 実にという口調になって言うナターシャでした。
「ウィンキーの虎ということですね」
「オズの国の中にね」
「だからそうした黄色なんですね」
「黄色は黄色でもね」
 黄色の中身が違うというのです。
「黄色だって色々でね」
「純粋な黄色ですね」
「そうよ、あとウィンキーはその純粋な黄色以外にね」 
 オズマは虎のコーナー、外の世界の動物園よりもずっと広いその場所でくつろいでいる彼等を見つつナターシャにさらにお話しました。
「色々な黄色があるでしょ」
「はい、本当に」
「レモンイエローもあるしね」
「明るい黄色ですね」
「少しだけ青や赤
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