暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第263話 文化祭V 楽しい? お化け屋敷
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また違った世界……。ちょっとワクワクしてる、って気持ちの方が大きいわ」

 いじめモードっぽかったシノンだが、真剣な目をしているのが分かって、シノンの気持ちも判って 落ち着く事が出来たレイナは少しだけ表情を緩めた。

 そして、ここでも1人、葛藤している者がいる。

「うぅ……レイ。 わ、私も興味は、あるけど…… お、おばけぇ……」

 アスナも色々と興味自体はある様だが、先ほどから言う様に お化けは大の苦手な姉妹。最後の一歩がなかなか踏み出せない様子だ。


「えっへっへー アースナっ、それに レーナも。私が優しくエスコートしたげるからさー?」

「ひゃあぁぁっ!」
「わぁぁぁぁっ!」


 後ろからがばっ! と抱き着かれてさぁ、大変。一気に背筋がぴんっ! と伸びきってしまってる姉妹。

「あっはっはっは♪ 2人とも驚き過ぎだって。まだ入り口じゃん? クエストスタートさえしてないのよんっ」
「り、リズさぁん。あんまり過ぎですよぉ……」

 明らかに楽しんでるリズを見て、苦言を呈するシリカ。
 勿論シリカもオカルト系、つまり お化け屋敷などは無理な部類だ。だからアスナやレイナの気持ちがよく判る。……でも、やっぱり怖いと言う気持ちが一番強いから、なるべく飛び火しない様に……とそそくさと距離を不自然気味にとってたりもしていた。

「リュウキはどうする? 私は入ってみたいんだけど……、で、でも ほら。1人じゃつまらないし、リュウキが関わってるのは判ってるから、色々と説明とかしてくれれば、有り難い……けど」
「ん……」

 ここぞとばかりグイグイと攻めてくるシノン。
 先程までは レイナに花を持たせた形になっていた。今回、脱落するのなら そこを頂く構えだ。……そして 勿論、早い者勝ちと言うつもりは無い。
 最初のウェイター、執事なリュウキのもてなしを少なからず堪能出来た事もあるから ちょっとゆとりが生まれていたりもする。

 因みに、リュウキはレイナの時の様なSッ気心が一瞬だけシノンに対して芽生えかけた。何処となくだが 少々感じられたから。1人じゃ行きにくいのでは? と。だが ひとりででも行ける様な感じも同じ以上にしたのだ。求めているのが説明、と言っているところを見ても。
 だから、ここでのからかいは封印。……元より、シノン相手に通じるとは思えてなかったから、と言った理由もある。

 それがシノンにとって良かったのか悪かったのかは 誰にも判らない。




「……そうだな。ここで使われてる試作マシンについては オレも多少関わりを持っているし、頼まれて監督の様な事も少々していた。アトラクションにして、一般公開もしている以上、ある程度の説明、チュートリアルは設けてあると思うが、実際に一緒にい
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