第28話:課題消化!(その3:2大精霊登場!怒濤の池作り!?)
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姿が安定した時、視線が『ラサ』の方を向きました。
[土の。お前が道を通してくれたようだな。礼を言おう。]
[なに、大した事ではない。今し方、此方の人間に名前を貰ったので、その礼の代わりにやった事だ。]
すると、今度は僕の方を向いて言いました。
[お前が我が眷属に名前を付けた人間か。我はラグドリアン湖に住まう者だ。]
ラグドリアン湖が出ましたね。モンモランシ家の管轄ですが、こんな事になっているなんて知らないでしょうね。それにしても、ラグドリアン湖からここまで、どんな経路でやってきたんでしょうか?もしかしたら世界中の地下で繋がっていたりして?
「初めまして。私がアルバート・クリス・フォン・ボンバードです。貴方の眷属である水の精霊に名前を付けた者です。勝手な事をしてしまい、申し訳ありませんでした。」
[ふむ。なかなか礼儀を弁えた子供だな。この池は我のための物か?その気遣いに免じて不問に付す。]
「有り難うございます。池の具合はいかがでしょうか?」
[日当たりも良いし、深さも上々だ。なかなか良い作りであるぞ。気に入った。]
「それは良かった。いつでもいらして下さい。」
[ちょくちょく、寄らせて貰おう。ところで、風や火の奴らに名前を付け、今また土にも名を付けたというのだな?]
上級精霊の間だって、横の繋がりが結構あるのでしょうか?どうしてこんなに情報が早いのでしょう?
「土の上級精霊には先ほど『ラサ』という名前を贈らせて頂きました。」
「ほう。『ラサ』か、良い響きだな。それで、当然我の名前も既に考えておるのだろうな。]
おっと。当然と言われましたね。かなり期待しているようですが、上級精霊の間では名前を付けるのがトレンディになっているのでしょうか?
「はい。もうそろそろ来られる頃かと思い、考えさせて頂きました。『クウィンティ』という名を贈らせて頂きたいと思います。」
[『クウィンティ』か。それはどんな意味があるのかな?]
「水の精霊王の意味があります。いかがでしょうか?」
[気に入った。その名貰うとしよう。何か用事がある時はその名を呼ぶと良い。]
「有り難うございます。これからよろしくお願い致します。」
[[解った。また会おう。]]
『ラサ』と『クウィンティ』は、揃って言うと土と水の中に消えていきました。
これで全ての上級精霊とのイベントは終了ですね。肩が凝りました。結局みんなお友達になってしまったようですが、モンモランシ家は大丈夫でしょうか?
張りつめた気が抜けて、やれやれ終わったと座り込もうとしたら、後から羽交い締めにされました。
「アルバート!!呼んでくれて有り難う〜!!一度に2人も精霊にあえるなん
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