第28話:課題消化!(その3:2大精霊登場!怒濤の池作り!?)
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という名前を贈らせて頂きます。土の精霊王という意味の名前です。」
[ほほう。それは良い名だ。確かに、その名前貰ったぞ。ところで、この丸い穴は何だ?]
「この穴は、池を作ろうと思って作った物です。この屋敷には井戸が一つ有るだけで、川や湖が無いので『ウンディーネ』が自由にいる場所がありません。そこで、『ウンディーネ』が居られる場所にと思いました。」
[『ウンディーネ』とは水の眷属のことか?それにしては、水の気配がないがどうしたのだ?]
「実は、ここまで作ったのですが、調べてみた所地下水脈が少し離れた所を通っていて、ここまで水を引くことが出来ない事が判ったのです。それで、どうした物かと思案しておりました。」
「ふむ。なるほど、水の道は大分北の方にあるようだな。どれ、あそこまで道を作ってやるか。]
そう言うと、『ラサ』は右手を軽く動かしました。見る見るうちに池の真ん中に穴が開きます。その後、池から北の方に向かって軽い揺れを伴う地響きがしました。どうやら、池から地下水脈まで水路にする穴を掘ってくれたようです。
[こんな物か。これで水の道が出来た。]
「有り難うございます。本当に助かりました。」
[なに、対した事ではない。ついでに水の出口も作っておいてやったから、どんなに水が入ってきても池から溢れる事はないだろう。それよりも、道が出来たので水の奴が来るぞ。心して相手をするが良い。]
水の出口って排水溝ですか?忘れてましたね。あのままだったら池があふれて、この辺り一面水浸しでした。助かりましたよ。ところで、今水の奴って言いましたよね?それって水の上級精霊のこと?いきなりの上級精霊の揃い踏みですか?
なにやら、池に出来た穴から「ゴゴゴゴゴ………!」と腹の底に響くような音がしてきたと思ったら、水の柱が池の真ん中に立ちました。高さ5メールの天然の噴水ですか?太陽の光で虹が出来ました。綺麗ですね。チラッと屋敷の方を見ると母上やメアリーの他に屋敷の人のほとんどが来ているようです。『事務局』の人たちも来ています。良かったですね、この人達が上級精霊さん達ですよ〜。
凄い勢いで池に水が溜まっていきます。あれだけ、どうやって水を引こうか悩んだのが馬鹿みたいです。
やがて、池が一杯になった頃、噴水の勢いが収まってきました。どうやって排水しているのか判りませんが、水は池の縁から少し下の所で上昇を止めています。
そして、噴水が止まるかな?と思ったら、今まで噴水が有った所に水色の女性の姿をした精霊が現れました。他の上級精霊は男性に見えましたが、水の上級精霊が女性のようですね。確か呼び出した相手の姿を写して現れると思いましたが、今回は誰も呼んでいません。確かに女性の姿なのですが、いったい誰を模しているのでしょうか
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