第28話:課題消化!(その3:2大精霊登場!怒濤の池作り!?)
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える所を横に振りました。
「この下には地下水脈はないのですね?」
そう聞くと、『ノーム』は顔を縦に振ります。どうやらこの下には無いようですね。そうすると屋敷の井戸水はどこから来るのでしょう。
行ってみた方が早いので、屋敷の西側にある井戸に行ってみました。井戸の廻りには『ウンディーネ』がいます。やっぱり水のある所に居るんですね。
「『ウンディーネ』。この井戸の地下水はどっちの方から流れてきていますか?」
そう聞いてみると、『ウンディーネ』達が井戸から北東に向かって並びました。どうやら並んだ下を水脈が流れているようですね。あっちの方向から流れてくると言うことは、池から見ると50メール以上離れていることになりますね。ちょっと水を引くのは難しいかな?失敗しましたね。先に水脈を確認すべきでした。
『ウンディーネ』にお礼を言って、池の所に戻ります。
池の側に座り込んでどうしようかと悩んでいたら、池の中心の石を置かなかった土の部分が盛り上がってきました。『ノーム』が嬉しそうに飛び跳ねていますから、これは土の上級精霊のお出ましでしょうか?
丁度通りかかった執事さんに、『事務局』と母上達に土の上級精霊が来たことを伝えるようにお願いして、そのまま待ちます。来たら教えるという約束でしたからね。
少しすると、全身茶色でごつごつした感じの巨人が現れました。大きな土ゴーレムといった感じでしょうか。でもちゃんと目や鼻や口がありますから、やっぱり見た目は大違いです。
[お前が我が眷属に名前を付けたという人間か?]
他の上級精霊と同様に大きな声ですね。ちょっとくぐもっていてゆっくりとした話し方なのは、普段土の中にいるせいでしょうか?
「はい、確かに私です。私の名前はアルバート・クリス・フォン・ボンバードと申します。貴方は土の上級精霊ですか?」
[おまえ達人間の言い方をすればそうなるのだろう。ところで、昨夜、儂が山の上で月を見ながら風に吹かれていると、風の奴が来てな。話しを聞けば、我らの眷属だけでなく、風や火の奴らにも名前を付けたそうだな。]
山の上で月見ですか?意外と風流なのかな?風流な土の上級精霊?なんだかな〜??
「ええ、まあ、そういう事になりますね。成り行きというか、その場のノリとでも言いましょうか、火と風の上級精霊にはそれぞれ名前を付けさせて頂きました。」
[そうか。我が眷属に名前を付けた事には特にいう事はない。眷属共も喜んでいるようだからな。それは良いとして、どうだ、ついでにと言ってはあれだが、儂にも名を付けてみんか?]
やっぱりそう来るんですね。こんな事になるとは、アルメリアさんも判らなかったでしょうから、今度有った時に話したら驚くでしょうね。
「それでは、『ラサ』
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