『真夏の毒』
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こんなにスッキリ青々とした美しい空を見て『殺しても殺し足りない程憎たらしい』醜悪な腫瘍が爆発しそうになる。
美しいものが美しいワケじゃない。毒を孕んでいるからこそ美しいのだろう。
美しいものを追い求めるは其の毒を知ってか知らずか...。
流れ落ちる汗は単なる暑さのせいか、蘇る感情のせいか...。
其方も今頃は猛暑の最中でしょうか?そっと空に問いかける。勿論返事など無い。
心の奥が激しく軋む音がする。蝉の鳴き声のせいにして聞こえないフリをする。
思い出さなくても鮮明に憶えてる皆との日々。少しくらい色褪せても良いのに...。
其の方が少しはイタミも抑えられそうなのに...。
未だに同じだけ感じるイタミは、記憶が色褪せてく事は赦さない事だと...皆が想うからか...。
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