七話 渦巻く心と螺旋の輪廻
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
がってしまう。
「戦いは終わらない。なら、どうすれば最低限の消耗で終わらせられるか考えろ」
アラヤは、戦場に出向く度に言ってきた。
何度も何度も決まり文句のように言ってきた。
解っている。分かっている。判っているんだ。そんな事は剣聖の加護を手に入れた時から分かっていたんだ。でも、そんなの悲し過ぎる。人間は戦う事でしか争いを止める事は出来ないのか?
互いに傷いて痛みを共有する事でしか分かり合えない生き物なのな?
違う。そうじゃない。そうじゃないんだ。
人間は、そんなに愚かな生き物ではない。
だから僕は信じる。いつか人と『人』が本当の意味で分かり合う、分かり合える事を。
きっと、アラヤもそう信じている。
この先どれだけの憎しみや悲しみが人々を押しつぶしても。
傷付け傷付けられ、互いに嫌悪しあっても。
人が、人である限り────終わらない。
灯された光が消えることはない。例え、それが『シンシアの光』であったとしても。
この世界は、希望と『光』で満ち溢れているんだ。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ