第55話
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るとの事です。」
「現在ロイドとルファディエル警視はルーレ地方で、セルゲイ・ロウ警視とアレックス・ダドリー警部、そしてエステル達はオルディス地方でそれぞれ”不法入国者達”――――つまり、エレボニア帝国所属の諜報員達の捜査をしています。」
「フフ、実際はどうなのかしら、ミハイル少佐?確か私達が手に入れた情報では貴方の”同僚”の何人かはしばらく休暇を取っているのでしょう?」
ヴァイスとリセル、アルが説明をした後ルイーネは意味ありげな笑みを浮かべてミハイル少佐に問いかけ
「………誠に申し訳ございませんが我が国の軍の機密内の情報となる為、自分に答えられる権限はありませんが………ただ、隊員達の一部は長期休暇を取り、現在”国内での任務に就いていない事は事実”です。」
ルイーネの問いかけに対してミハイル少佐は複雑そうな表情で答えた。
「………っ………」
「………そんな………」
「…………………」
「ど、どうして……なんでそんな………」
ヴァイス達の話を聞いていたリィンは唇を噛みしめ、セレーネは辛そうな表情をし、ランディは目を伏せて黙り込み、ユウナが信じられない表情で呟いたその時
「アハハ、決まってるじゃない!――――彼らを分散させる事で、”事件”を解決させない為に決まっているじゃないか!特務支援課なんていうクロスベルの英雄、いずれ”六銃士”達を排除してクロスベルを掌握する事を考えているエレボニアの統治の邪魔でしかないからね!かと言って暗殺をしようにも彼ら自身実力がある上、異種族達の加護もあるから返り討ちに遭う事でクロスベルに”弱味”を握られる可能性が高い上、彼らの中にはメンフィルの皇族――――”聖皇妃”の血縁者までいるから下手に手を出せない!だから彼らに活躍させない為に、クロスベルの領土内を引っ掻き回す事で優秀な彼らに”不法入国者”の捜査や摘発をさせるとエレボニア帝国政府は考えて、そこの皇帝陛下は見事その策に引っかかったのさ!そして今回の交流会がエレボニアが描いた”茶番”だと気づいていたメンフィルも、そんな”茶番”に”英雄王”達――――メンフィル皇帝の直系者達を付き合わせる必要もないから、現メンフィル皇帝や”英雄王”、そして”聖魔皇女”を今回の交流会に参加させていないのさ!―――後はそうだね………エレボニア帝国政府にとって邪魔な存在である”放蕩皇子”達が”事件”に巻き込まれる事で、あわよくば邪魔な”放蕩皇子”達を直接手を下さずに始末できる上、それを口実にクロスベルに戦争を仕掛けると言った所かな?」
「………ぁ…………」
「―――なるほどね。オリビエお兄さんは当然として、オリビエお兄さんの考えに同調しているリーゼロッテ皇女に、エレボニア帝国政府の上層部であり、”鉄血宰相”の盟友でありなが
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