暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第55話
[7/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら!」

「ユウナ……」

「……ユウナさん。」

「…………………」

ユウナの言葉を聞いたクルトが驚き、アリサが静かな笑みを浮かべている中ランディは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。



「うふふ、特務支援課か。確かに手強い相手だけど……――――そちらの皇帝陛下の指示で、”三帝国交流会”の日が近づいて来るに連れて激しくなりつつあるエレボニアとの諜報戦に勝つ為に敢えてクロスベルから離れさせてなかったらの話かな?」

「え。」

「やれやれ…………」

「!まさかロイド達の出張やクロスベル帝国内にいながら今回の交流会の警備にエステル達が参加していない理由は……!」

「”三帝国交流会”によってできるクロスベル以外のクロスベル帝国の領土内の”隙”を補う為に………」

「………ロイド君やエステル君達にクロスベル帝国の領土に潜んでいる”情報局”の捜査、そして摘発を手伝わせているのかい……?」

カンパネルラの言葉にユウナが呆け、ヴァイスが溜息を吐いている中察しがついたリィンは血相を変え、マキアスは複雑そうな表情で推測を口にし、オリヴァルト皇子は複雑そうな表情でヴァイスに確認し

「………!」

「あ………」

「……………」

それを聞いたユウナは目を見開き、アルティナは呆けた声を出し、ゲルドは心配そうな表情でユウナを見つめた。



「ああ、そうだ………オリビエは知っているかどうか知らないが”三帝国交流会”は元々エレボニア帝国政府の提案によるものだ。『同じ”帝国”の名を持つ国同士、交流をする事でそれぞれの国同士の国家間の関係を良くすると同時に西ゼムリアの今後について話し合う』といった、”鉄血宰相”を始めとした凡そエレボニア帝国政府らしくない名目とした交流会だから、何かあると警戒しつつ、エレボニアの動きを探る為に受け入れたが………交流会のちょうど1ヵ月前あたりから、エレボニア方面からのクロスベル帝国の領土内への”不法入国者”が交流会の日が近づくごとに増え続けた。しかもエレボニア帝国政府からはヘイムダルに留学するクロスベル帝国の軍警察もしくは士官学生達の付添人に”クロスベルの英雄”も付けて欲しいという要請が出されている。トールズ第Uも”英雄”の称号を持つ者達も同道させているのだから、クロスベル側も”英雄”の称号を持つ者達をヘイムダルに留学するクロスベルの者達に同道させて欲しいという理由でな。」

「そしてその要請に応えたクロスベル帝国政府(われわれ)は”特務支援課”出身のノエル・シーカー准佐を”特別臨時教官”としてヘイムダルに留学するクロスベルの関係者達に同行させました。ちなみに、クロスベルへの不法入国者の中には情報局だけでなく、TMP(鉄道憲兵隊)と思われる人物達の姿も確認されてい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ