第55話
[11/11]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
スは二人との通信を終えた後ARCUSUである人物に通信をした。
「――――セリカか?こんな夜更けにすまないな。早速で悪いが今朝の予告通りお前達には明日、動いてもらう事になる。明日、お前達にしてもらいたい事は―――――」
その後ある人物――――セリカとの通信を終えたヴァイスは立ち上がって巨大なガラス窓に近づいて夜景を見つめた。
「確か並行世界のユウナ達の話では、”蒼”も現れるのだったな。……上手く”事”を運ぶ事ができれば、今の内に”蒼の騎神”を排除する事ができるかもしれないな。フッ、明日は”俺達も”忙しくなりそうだな―――――」
明日の予定について考えたヴァイスは不敵な笑みを浮かべた。
〜2時間後・演習地〜
更に2時間後、第U分校の教官、生徒達共に明日に備えてそれぞれ床に就いている中ミュゼは一人、デアフリンガー号から現れて人気のない場所へと向かった。
(確かこの辺りのはずですが………―――!)
人気のない場所に移動し終えたミュゼが周囲を見回し、人の気配を感じると気配を感じた方向に視線を向けた。
「――――フフ、ごきげんよう。」
「え―――――」
するとミューズが森の中から現れ、”自分と瓜二つの容姿や髪の第U分校の制服姿のミューズ”を見たミュゼは呆けた声を出した。
「クスクス、その顔が私が驚いた時の顔なのですわね。”自分”を驚かせるなんて、貴重な体験でしたわ♪」
「むう………”そちら”ばかり、驚かせる側になるなんて卑怯ですわ。」
可笑しそうに笑うミューズに対してミュゼは頬を膨らませ
「フフ、貴女が知らないだけでそちらの世界の事情を知った私は何度も驚きましたわよ?―――まあ、それはともかく。手筈は整えましたから、後は貴女次第ですわよ?」
「ええ、わかっておりますわ。それでは通信で話した通り明日一日、私の代わりをお願いしますわね。」
ミューズの言葉を聞くと表情を引き締めたミュゼは頷いた後演習地から出て行って演習地の出入り口付近に止めてあったミューズの導力バイクを運転してクロスベルへと向かい、ミューズはデアフリンガー号の中へと入って行き、ミュゼ達に割り当てられている部屋に到着すると明日に備えて休み始めた―――――
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ