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ソードアート・オンライン〜剣と槍のファンタジア〜
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2章 生き様
20話 心中
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 反論の言葉を失い、リアは押し黙るしかない。耳元で、ツカサが笑った気配がした。ゆっくりと体が離され、ツカサの顔が見える。



 アインクラッドの夕日は、まるで作り物と見間違うべき端正な顔に浮かぶ、どこまでも優しく包み込むような、穏やかな笑みを柔らかい光で照らしあげていた。



 そして、ツカサは言葉を紡ぐ。




「俺たち、あんまり一緒にいすぎて、言葉にしなくてもわかることが多いけど、ちゃんと言葉にしなきゃ伝わらないことだってあるんだよな」



 目元がじんわりと熱くなり、


「なあ、リア。これからちゃんと話し合わなきゃいけないことが、たくさんあるな」



 視界が滲み、



「まあ、今回のことについての俺の気持ちの結論は、俺だってリアのことが大切で、リアなしじゃ生きていけないってこと」


 一滴の涙が頬を伝って地面に落ちる前に、リアはその手を伸ばし、ツカサを抱きしめた。ツカサは一瞬動きを止めるが、すぐにリアに再び腕を回す。












 低い夕焼けだけが、2人を優しく見守っていた。











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