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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-D犯罪者狩り〜Traitor ? 2〜
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た。その姿はやはりすずか達が危惧したとおり、時空管理局ミッドチルダ地上本部、首都防衛隊に所属するアリサ・バニングスだった。そんな彼女たちの行く手の先より、「シスター、アリサさん!」と名前を呼びながら駆け寄ってくる少女が1人。
「どうかしました、同志ギル?」
同志ギルと呼ばれた少女の姿は、どこからどう見てもティアナ・ランスターだった。ティアナはアリサの前にまで移動して、「あの、スバルは・・・?」と尋ねた。やはり先ほど確保されたのはスバル・ナカジマだったようだ。
「予定通り捕まってもらったわ。ここからが局崩しの始まりよ」
「そう・・・ですか。ですよね・・・、それが・・・計画なんですよね・・・」
アリサからの答えを聞いたティアナは、「判ってたけど・・・」と俯きながらポツリと漏らした。アリサはそんなティアナの肩をポンと叩き、「耐えなさい。今は・・・」と言って、彼女の隣を通り過ぎていった。
「同志ギルは大丈夫でしょうか?」
「兄のティーダ一尉が居るのだから、少ししたら問題なくなるわよ」
アリサもそうは言うが表情はやはり曇っていた。とぼとぼと遅い足取りで付いて来るティアナを含め、本部と呼ばれる施設の奥へと向かったアリサとトルーデの3人は、あるスライドドアの前に立った。ドア横のプレートには会議室を意味する、コンフィレンツツィマーとベルカ語で刻まれている。
「「失礼します」」
「・・・失礼します」
開いたスライドドアを潜り、円筒形の大ホールへと入ったアリサ達。床の構造は棚田のように階段状になっており、一段ごとに途轍もなく長いテーブルが床の形状に沿って置かれている。ホール内には最後の大隊の幹部メンバーが揃っており、中央である一番低い床には、“堕天使エグリゴリ”のフィヨルツェン、パラディンのキュンナ、そして元イリュリア騎士団総長のグレゴールの最高幹部が立っていた。
「諸君。まずはご苦労だった」
労いの言葉を各メンバーに掛けたグレゴールは毛1本と無い禿頭を撫でた後、「早速だが・・・」と本題を切り出した。彼の話を引き継ぐようにフィヨルツェンが「新たな仲間を紹介します」と発した。その言葉を合図とするかのように出入り口のスライドドアが開いた。
「前所属は本局特務零課、現在はミッドチルダ鉄道警備隊に所属。ミヤビ・キジョウ陸曹です」
以前、大隊メンバーからスカウトを受けていたミヤビがそこに居た。
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