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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-D犯罪者狩り〜Traitor ? 2〜
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ていた魔法陣から強烈な炎が噴き上がった。飛んで来る火の粉からも魔力を感じることから、触れたらきっとダメージが入る。
「炎で障壁を張ったか・・・!」
「これだと逃げられちゃう・・・!」
自己ブーストのナイツ・ルナレガリアを発動できれば、真っ向から対処できた。でも残念ながら今は昼間。管理世界標準時なら深夜だけど、この時間帯じゃあまりに弱い。だからと言って手を拱ねいている余裕は無い。転移スキルで逃げられる可能性が完全になくならない以上は・・・。
「バインドバレットを破棄! リフリジレイト・エア!」
≪かしこまりましたわ!≫
仮面持ちの炎の竜巻を上書きするように吹雪の竜巻を発生させる。炎と吹雪が混じり合って周囲に火の粉やら雪やらを撒き散らす。でも炎の「勢いが収まらない・・・!」所為で、私の魔法がどんどん弱くなってく。
「いや、あそこまで弱まれば、十分突貫できる・・・!」
――ライドインパルス――
トーレが高速移動スキルを使って炎と吹雪の竜巻の中へ突っ込んだ。そのすぐにドンッと竜巻を突き破ってトーレと、トーレの右手で顔面を鷲掴まれた仮面持ちが飛び出してきた。仮面持ちは空いている左手に携えてる剣を振りかぶろうとしたから、私は咄嗟に持ってる“スノートライデント”を投擲。我ながら褒めたくなるほどの綺麗な軌跡を描いて、仮面持ちの剣を弾き飛ばした。
「ぐっ、くぅぅ・・・!」
「膂力で敵うと思うな・・・!」
トーレは仮面持ちの剣を握り潰し、さらに仮面を粉砕。続けて目出し帽までも引き千切ろうとしたけど、仮面持ちの悪あがきが始まった。トーレのお腹に魔力付加した膝蹴りを打ち込んで、かなり体重があるトーレを吹っ飛ばした。
「チェーンバインド!」
でもソレで逃げ切れるだなんて思わないで。私は即座にバインドを発動させて、仮面持ちの四肢をバインドで拘束した。仮面持ちは必死に体をくねらせてバインドの隙間を作ろうとしてるけど、私のバインドはそんなに柔じゃないよ。
――ブレイズロード――
力ずくじゃ無理だって判断した仮面持ちは体全体を炎で覆って、私のバインド以上の魔力を以ってバインドを焼き払って自由になった。そして今度こそ離脱するためか、炎を全身に纏ったまま離脱を図った。
「逃がさない!」「逃がすか!」
――ライドインパルス――
「アイスミラー八陣の3・ウィドゥスウォール!」
ミッド魔法陣型のシールド8枚を横一列に並べるように展開して、仮面持ちの逃げ道を僅かでもいいから塞ぐ。仮面持ちは飛び越えることを選択したみたいで、グッと膝を曲げて跳躍準備に入った。でもその僅かな停止が、トーレの追撃を許す大きなミスとなった。
「はあああああああッ!」
――インパルスブレード――
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