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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-D犯罪者狩り〜Traitor ? 2〜
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あぅ・・・!?」

ドンッと氷塊に背中からぶつかったスバル?がハッとして背後をチラッと見た。その僅かな意識の外れを見逃さず、私は「ふっ・・・!」息を小さく吐いて一気に距離を縮める中、スバル?の視界に入らないように、私の背後にバインドバレット6発を追翔させるように発動。

「っ・・・!」

スバル?が私の接近に気付いた。仮面越しながらもその視線が“スノートライデント”の穂先に向いてる気がする。視線誘導は完璧。なら・・・。私は穂先の角度をさらに下げて、地面へと突き立てる。棒高跳びのように私は宙へと飛び上がって、彼女の視線をさらに私に誘導。ここまで来たらもう私の勝ちだ。

「え?・・・あ!!」

スバル?の頭上から彼女がバインドバレットの直撃を受けて、6本のバインドで拘束されたのを見届ける。いろいろと問い質したいことがあるけど、「ウーノ、転送お願い!」って、まずは確実に本局へと移送することを優先。最後の大隊には転移スキルを持ったメンバーがいる。せっかく捕らえたのに奪還されるような下手は打てない。

『了解です。主任、人手が足りないので他の部署の技術官を呼びました。事後報告で申し訳ありません』

「大丈夫! あと、これから送るのは最後の大隊メンバーだから、武装隊にも応援を!」

『了解です。では手続きに入ります!』

ウーノとの通信が切れたと同時、スバル?が転送の光に飲まれる。バインドから逃れようともがき始めて、「アンチェイン・・・ナックル!」って、私のバインドをすべて弾き飛ばしたんだけど、もう手遅れ。脱出できないままスカラボへと転送された。

「次!」

トーレが未だに撃破できていないほどの実力を有する双剣の仮面持ち。おそらく幹部クラスだ。あの仮面持ちこそ捕まえないといけない。だから「クアットロ、援護お願い!」って指示する。

「了解です! シルバーカーテン!」

クアットロの幻影でかく乱しつつ、私とトーレで確実に墜とす、って作戦を立てる。双剣の仮面持ちはトーレの高速移動に余裕で付いて来られるような実力だ。やり過ぎなんてことはない。トーレが一旦距離を置くと同時に、私とトーレの幻が10体ずつ出現した。

「・・・っ!」

仮面持ちが息を呑むのが判った。トーレと互角だったことから、私とクアットロの参戦で逃げの一手に踏むと考えてた私は「バインドバレット・・・!」をスタンバイ。そして仮面持ちの動きに注意を払っていた時、彼女は双剣を地面に突き刺したうえでミッド魔法陣を展開。その魔力光の色は茜色。脳裏に過ぎるアリサちゃんの姿。

(だけど、そんなのありえない!)

――ストームフレア――

魔力光が同じ人なんて数多くいる。だからあの仮面持ちも、たまたまアリサちゃんと同じ魔力光なんだって考えてると、展開され
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