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Epica16-D犯罪者狩り〜Traitor ? 2〜
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撃。

「やった!」

1mくらいあるレアメタルの柱2本がバキンと折れて、他の柱に引っ掛かった。亀は未だにクアットロのスキルに惑わされていて、私たちの幻影へと水圧砲や尻尾を振り回して反撃中。それに巻き込まれないようにもう一度接近したトーレが「採った! 離脱!」ってレアメタル2本を肩に担いで、亀から急速離脱。

「みんな、第1目標達成! 第2目標へ移動開始!」

私の指示にトーレ達が「了解!」って応じてくれて、亀の居る湖から急いで離れた。もちろんバインドは解除して。亀からの攻撃が届かない安全圏まで移動したところで「お疲れ様〜」って、私はみんなを労った。

「えっと、それじゃあウーノ。転送準備をお願い」

『ええ、了解よ』

本局の第零技術部に居残りのウーノに、採取したばかりのレアメタルを直通転送で受け取ってもらう。転送されたのを見届けた後は、「はふぅ」と少し休憩。用意したお茶やお弁当を食べて、次の目標の予習。特殊鉱石を護るように群生している人食い巨大植物。自然発生したものじゃないらしく、魔力障壁やツタなどによる攻撃を行う知性のある危険植物だ。

「これまでに何度か局や各研究施設が焼いたり伐採したりしたそうだが、その再生力の凄まじさによって1日で元に戻るそうだ」

「ですが鉱石採取には何ら問題はありません」

「ですねぇ〜。トーレ姉様とセッテちゃんの切断力と、すずかの氷結魔法なら十分に撃破可能ですぅ〜」

食人植物の撃破はそう難しくないみたい。ならもう1つの目標、下手な金属より硬度のある角を有する巨大鹿の攻略。この鹿も、この世界特有の危険生物同様に魔力運用が可能な生き物で、すでに何名かが亡くなっているらしい。

「先ほどの亀と同じように〜、私が幻術で視覚を潰しますぅ〜♪」

「じゃあ私がバインドで動きを止めるから、トーレとセッテが攻撃担当でお願いね」

「了解した」「了解です」

それから休憩を終えて、食人植物が群生してるエリアへと移動を開始したら、ドォーン!っていう爆発音が立て続けに3回と聞こえた。私たちは背中合わせに陣形を取って周囲を警戒。するとセッテが「あちらに火の手が上がっています」って知らせてくれて、そっちに目をやると、「黒煙が上がってる・・・!」のを確認できた。

「あの辺りに火の手が上がるような要素は何も無いはずだが・・・」

「他の渡航者でしょうか?」

「ううん、今日の渡航者は私たちだけのはずだよ」

ということは、「密猟者かもですね〜♪」クアットロの言うとおりかもしれない。無許可でこの世界に降り立って、勝手に素材の奪取や希少動植物の密猟など行う犯罪者も数多くいる。とはいってもその成功率は低くて、その大半が破損の激しい死体として発見される事が多い。

「密猟者なら放
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