機動戦士ガンダム
2111話
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に命中するようなことはなかったが、その1発を始めとして、他のサラミス級やマゼラン級からもメガ粒子砲が放たれた。
ここまで時間が掛かったのは、味方に誤射しないようにと艦の位置を調整していたからだろう。
「残念だが、話はここまでだな。今はガトーと問答をしているよりも、まずこの連中を撃破してしまわないといけないし」
そう言い、一番近くにいるサラミス級目掛けて機体を進めるが……
『待て!』
ガトーの操るF型が、俺の後を追ってきた。
一応FS型は推進器の類にもそれなりに改良を加えているのだが、それはガトーの機体もまた同様なのだろう。
俺の機体に遅れる事もないままについてくる。
いやまぁ、FS型は状態の良いF型の改修機なんだし、それを考えればガトーが俺に遅れずについてくるのは不思議じゃない、か。
『偽りのジオンとは、どういう意味だ!』
「色々と説明してやりたいけど、今の状況ではそれを説明しているような時間はないな。この戦いが終わって、それでもまだ真実を……真のジオンを知りたいのなら、シーマ艦隊のリリー・マルレーンに来い。そうすれば、ある程度は教えてやるよ」
『その言葉、出任せではないのだな?』
「どう思うのかは、お前の自由だ。……じゃあ、俺はやるべき仕事があるから、この辺で失礼する」
そう言うと、ガトーもひとまず納得したのか、自分の仕事を果たすべくこの場から離れていく。
それを見送った俺は、サラミス級の対空砲火を抜けて一気にブリッジの前に到着すると……そこに、ザクマシンガンを大量に撃ち込む。
激しい爆発はないものの、サラミス級の動きは沈黙する。
恐らくブリッジが破壊された事でシステム異常を起こしたのだろう。
ともあれ、恐らく暫くの間は動けないだろうから、メガ粒子砲とかの機能が回復するよりも前に、他の艦も潰してしまって、降伏させるなりなんなりした方がいい。
資源の類に乏しいジオン軍にしてみれば、それこそサラミス級やマゼラン級というのは喉から手が出る程に欲しい代物だ。
それに壊れたのがブリッジだけなら、運によってはブリッジだけを修復するだけでサラミス級やマゼラン級を使える可能性がある。
特にマゼラン級は連邦軍の中でもかなり高性能な軍艦である以上、ジオン軍にしてみればウハウハだろう。
もっとも、軍艦として再生出来なくても、最悪は潰して資源にするという方法が使えるのだが。
……近いうちにルナ・ジオンを建国する俺達が、わざわざジオンの為にそこまでする必要があるのかと言われれば、正直微妙なところではあるけど。
ただ、まだ具体的にいつルナ・ジオンの建国をするのかが判明していない以上、ジオン軍におけるシーマ艦隊の価値を上げておくに越した事はない。
そんな訳で、俺は次々にサラミス級
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