機動戦士ガンダム
2111話
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れならもっと早く出撃させれば良かったと思うんだが……
この後に及んで油断していたとかか?
まぁ、いい。シュツルムファウストも全て使用した以上、誘爆の危険も少なくなったし、頭部バルカンの残弾もまだ残っている。
そうである以上、戦艦を片付けるよりも前にセイバーフィッシュの方を片付けようとし……AMBACを使って機体をセイバーフィッシュの方に向けた瞬間、あらぬ方から放たれた弾丸が2機のセイバーフィッシュを纏めて撃破する。
何だ? 俺以外に敵陣の奥深くまでやって来た奴がいたのか?
一瞬シーマかと思ったが、シーマは味方の指揮をする必要もある以上、前線で戦うような真似はしても、敵陣の奥深くまでやってくるような事は出来ない筈だ。
であれば……そう思い、いきなり仲間が撃破されて動揺しているように見えるセイバーフィッシュをザクマンシンガンで撃破していきながら、視線を弾丸の飛んできた方に向ける。
すると、ちょうどそのタイミングで上の方から1機のザクがヒートホークを手に急降下し、セイバーフィッシュのコックピットを両断しながら俺の視線の先を通りすぎていく。
ザクらしい緑の胴体に、青く塗られた四肢。
それは明らかにパーソナルカラーという奴で、つまりそれが許されたエースという事でもある。
一般パイロット以上、異名持ちパイロット以下といったところか。
……いやまぁ、そういう意味だと俺は特殊な例外になるんだと思うが。
『こちら、宇宙攻撃軍所属、アナベル・ガトー中尉。そちらはエンデュミオンの鷹、ムウ・ラ・フラガ少尉で間違いないな?』
映像モニタに映し出されたのは、今のパーソナルカラーのザクのパイロットで間違いない。
どことなく迫力のあるその名前に、俺は覚えがあった。
シーマやラルから聞かされた、今回の作戦で出来るだけ接触しておくべき対象とされていたMSパイロットの1人だった筈だ。
「そうだ。まさか、俺以外にここまで来るような馬鹿がいるとは思わなかったけどな」
『貴官……一応私は上官だぞ?』
ガトーが若干呆れた表情で俺に向かってそう言ってくる。
……それでいながら、俺もガトーもセイバーフィッシュを撃破する動きを止めるような事はない。
マゼラン級、サラミス級から出て来たセイバーフィッシュは、次々と撃破されて姿を消していく。
「上官とか、海兵隊に関係あると思うか?」
『ぬぅ……だが、部隊が違っても、ジオン軍であるという事は同じ筈だ』
規則とかに厳しいタイプか?
シャドウミラーには少ないタイプだな。
エザリアとかイザークとかスレイとか、規則に厳しい奴もいるにはいるんだが……いや、いたんだが……シャドウミラーの空気に接していると、結果としてそういう気分が緩くなってくる。
もっとも、俺が
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